鳩の業
malias
鳩は平和のシンボルだなんて言われてますけど、パリじゃただの公害ですよ。詳しく言うと糞害です。
だから、パリの皆さん鳩除けのために、ベランダに針金みたいなのを設置して鳩たちが停まれないようにしているんです。
パリのザ・観光スポットでもそれらの建物をよーく見てみると、針金みたいなのが張り巡らされている部分があります。
それくらい、建物を糞で汚してしまう嫌われモノなのです。
パリに観光に来て鳩に餌付けするのはやめましょう。
ちなみに、うちの近所にはなぜか隠れて鳩にエサを蒔くおばはんがいて、(私はそのおばはんを「魔女」と呼んでいます)きっちり、朝と夕方に二回もエサを蒔いて走って逃げるんです。
ええ、私も寒くて家に閉じこもって原稿書いているだけですから、その魔女の言動を一部始終キャッチしていて、鳩がたかる音を聞いては「あ、今日2回目のエサだからもう夕方だな」なんて時計代わりにしている訳です。
一度、路上でその魔女と鉢合わせして「止めないと警察呼ぶよ」と言ってやったこともありますが、おばはんの顔はびっくるするほど苦労が現れて、歴史を感じさせるほど深く「人間を信用しない!」という皺が刻まれていたので、もう彼女に何かを言うのはやめました。
彼女はなにかの業にしたがって動いているだけ、それを阻止するのは無意味だと思ったのです。
パリもいろいろな人がいるものです。
さて、鳩はさておきパリで見かけたダメな男の話を致しましょう。
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