パリジェンヌにとって一番の褒め言葉は?

 上記のパリジェンヌが東京に遊びに来たときにこんなことも言いました「街を歩いても、男性が私のことを見てくれないから面白くない!」と。

 そう、彼女達は男性に女性として見られることを前提に歩いている、意思を表示しながら歩いているといっても過言ではないかもしれません。そして、日本女性との大きな違いは女性としての「強さ」「美しさ」が感じられるということでしょうか。

 ちょこ、ちょこ歩きではなく、凛と。颯爽と歩くのです。そして歩きタバコ。
こんな風に歩き方を比べてみると、日本人女性のスタイルは「カワイイ女子」であること、一方でパリジェンヌたちは「美しい女性」であることを意識する違いがあるように思います。

 日本人の私が言われてうれしいのは確かに、「美しい」より「カワイイ」のほうが断然だと思います。
というのも、やはり年齢が関係してくるのでしょうね。「カワイイ」=「若さ」というものを褒められているわけですから。

 その点、パリジェンヌたちにとって「若い」という言葉は言われて嬉しい言葉の上位には入らないと思います。
むしろ、「若い」なんて言われたら、ムッとされることもあるかもしれません。それは彼女らの中身を見ての言葉ではなく、あくまで状態だけ(中身を見ずに)を見られているに過ぎないからです。

 彼女達は流行だから服を着るのではなく、あくまで自分らしさを競って装います。
だから、どこのお店で買った流行の品とばれるよりも、誰も持っていないオリジナルなものを追求するのです。

「若い」、「カワイイ」でもなく「美しい」さらには「あなたらしい」それがパリジェンヌたちにとって一番の褒め言葉ではないかな?と私は思うのです。

Text/中村綾花

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