東京は地獄で戦場

日本もいいなとホームシック気味、しかし…

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 久々に再会する東京在住の恩師、先輩、友人たちに会って美味しい日本食なんて一緒に食べたりすると「ああ、日本っていいな」としみじみ思います。
特に今回の帰国では、今までにないほど「日本に戻ってきたいかも」なんて心が揺らいでしまうくらい。
パリに住む日本人が2、3年目に「やっぱりパリは合わない」といって帰国するのは結構有名な話なのです。
だから、ちょっとホームシックになってるだけ、そう言い聞かせ中です。

 とはいえ、いつも東京に来る度にとヘトヘトになります。
しかも、今回は東京4日目にして、地下鉄の中で手の痺れが出たり頭痛、吐き気が出始めました。こんなの初めてです。
よくこんなに魂を吸われて消耗する大都会に10年近く住んでいたなぁと本当に驚くわけです。
多分、東京にいたときはグッと力を入れて、どこか我慢してそれを調整するために、衝動買いや美容室通いがあったのだと思います。

 パリから東京に来るときは飛行機の中では絶対に一睡もできません。
それはテンションが高ぶっているから、緊張しているからなのでしょう。
成田空港に降り立つ瞬間に武装している自分が分かります。
「変なことしちゃだめ。目立つことしちゃだめ」だと。
今回も日本に旦那を連れてきませんでした。
お金がかかるという理由が一番ですが、私は東京という戦いの場に乗り込んで行く気がどこかにあり、旦那のノホホン観光に付き合っている余裕が一切ないからです。
自分が1人で立っていられるのに精一杯の磁場のある戦場、そして地獄。それが私の東京です。

 今回の一時帰国で一番知りたかったことは、日本人女性たちの現状の気持ちです。
そこで『女子をこじらせて』で有名な雨宮まみさんをスペシャルゲストにお招きしてトークイベントをさせて頂きました。

 雨宮さんとはずっとお話してみたかったので、とても楽しみだけど緊張して、当日現れた彼女はキラキラまぶしくて最初目が合わせられないほどでした。
お話の中で私が「フランスと違い日本だと『きちんとしなきゃ』という圧力がすごい。私も東京にずっといたら、結婚できていなかったと思う」と言うと、
雨宮さんは「東京にいる多くの女性は、周りの目が気になるため、幸せだと認めてもらえるような結婚がしたいと思ってしまうところがあるのではないか」など、私が想像していた以上のしがらみに縛られ、素直に幸せになれない女性というのが大半のようだということを知り、空いた口がふさがりませんでした。

 雨宮さんが私の話を上手に引き出してくださって、また私がワケのわからないことをたくさんしゃべってもお話してくれて、 会場の皆さんも笑ってくれて、その夜は雨宮さんのあふれ出る優しさを母性のように感じ、あれは天女の雰囲気だったな、とか色々考えてふわふわし、なかなか寝付けませんでした。

 一方で、自分がパリで今年の夏に「どう生活の糧を得るか?」を考えて考えて心配しすぎて、貧血で倒れたり体重が減ったりしたことがとても単純なことだと改めて思い出しました。
貧乏でも人生最強におぼれるほど愛されて、好きなことばっかりやってきて幸せでブログの更新が滞っている私。なのに…