パリジャンが基本的に黒ファッションな理由
パリはファッションウィーク真っ盛り。
このシーズン、パリには奇抜なファッションに身を包んだファッション業界たちを見かけることができます。ある意味これもパリの風物詩なのかもしれませんね。
昨晩遅くに地下鉄のホームで、ど派手な黄色いロングコートに身を包んだアメリカ人女性が、その同僚と思われる化粧の濃いこれまたアメリカの巨大なお人形さんみたいなファッションの女性と(彼女は駅のホームで化粧を直してました)ワインボトルを口のみしながら騒いでいました。
すると向かいのホームにいた酔っ払いのおじさん3人組みが彼女達を茶化し始めたのです。
彼女たちは「私たち、パリでナンパされてる!」と思ったようで、上機嫌にお騒ぎがエスカレート。
周りのパリジャンたちは引き気味に騒ぎを見守っていたのでした。
パリに来るのだからいつもよりオシャレを!と思う気持ちも分かるのですが、ファッションの街、パリで奇抜な格好をしている人というのは業界人くらいなもので、パリジャン、パリジェンヌたちの服装は基本的に黒、黒、黒。
黒だとシックで着まわしもできるし経済的、というのが理由だと思います。
冬なんかとくに、みーんな真っ黒カラスのように黒で埋め尽くされてしまうのです。
みなさん、「パリジェンヌ」といえばどんなイメージを持っていますか?
私がパリに住む前までは、「パリジェンヌ」といえば白く透き通った肌に、細身の身体、そして長い髪。
アンニュイで繊細でぼそぼそと口の中でフランス語をつぶやく妖精のようなイメージでした。
でも、実際にパリに住んで彼女達の生態を見て見ると、全然繊細じゃない!
むしろ、芯から女の強さがにじみ出ていて、私なんかパリジェンヌ恐怖症といってよいほど近寄りがたい存在なのですよ。
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