パリで気をつけること
多くの女性がパリに魅了されるように私も始めて訪れたパリの街に恋をして、この街に住んでみたいと思い、その数ヶ月後にはパリ住み始めた一人です。
しかし! 遊びで訪れたパリと、生活するパリは劇的に違うことをすぐに思い知らされました。
まず、水が違うから肌がボロボロ、(個人差がありますが)フランス語が話せないと生活が大変。
食べ物もバターベースで重くて合わなくて、胃薬必須。
最初のうちはとにかく身体を慣らすのに大変でした。いまだにフレンチは苦手だったりします。
そして特にパリの女性で冷たい人の多いこと!(男に対しては態度が激変してやさしくなるのに腹立つ!)などなど、本当にパリで生活していくのは無理かも…と思ったこともあります。
こんな風にイメージしていた素敵なパリと現実のギャップのせいで「パリ症候群」というパリに住む日本人特有の精神的ダメージを受ける人も少なくないようで、この症状にかかってしまった人の話もよく耳に入ってきます。(パリ症候群についてはまた詳しく)
それでもまだ私がこの街に住んでいられるのは、パリに期待しないこと、日本でもフランスでもいいところ、悪いところがあると割り切ることを意識しているからなのかもしれません。
相変わらずこの街では、足元をみるとパリジャン達が投げ捨てたタバコの吸殻と、犬のフンで散々なのです。
でも、どんな嫌な事があってもセーヌ川の橋の上に立てばすべてチャラになってしまう美しさ、魅力があるのもこの街に住む理由の一つです。
とにもかくにも、その魅力的なパリを楽しむにはスリには要注意。
そして、むやみやらたとパリジャンと目を合わせないこと。
これが大切です。
目を合わせるということ、さらには微笑んだりなんてしたら=「私はあなたに好意があります」と言っているのと同じことになります。(パリジャン同士はそうやって恋を楽しんでいるわけですが)
もちろん、目線からはじまるこの街での恋を楽しむ、というのもありですが、自己責任覚悟の上で楽しんでくださいね。
パリは素敵なだけではない、怖い側面もある、と知った上で。
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プロフィール
中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。
1980 年福岡県生まれ。県立長崎シーボルト大学(現・長崎県立大学シーボルト校)国際情報学部情報メディア学科卒。
テレビ番組制作会社でAD として勤務するも仕事に疲れ果て、ニューヨークに1年間逃亡&遊学。帰国後は20 ~ 30 代サラリーマン向けフリーペーパー& ウェブサイト『R25』(リクルート)で執筆や編集を務める傍ら、男女がもっと分かり合える場を作る「男の子の会」を主宰しNHK ニュースで全国放送される。しかし、そこに映る自分の姿に絶句し、2010 年に「世界婚活」プロジェクトを立ち上げ、世界各国の恋愛・結婚事情を取材して回りながら婚活も行うラブジャーナリストとして活動開始。
2012 年、世界婚活中に出会ったフランス人と結婚し、現在はパリにてLOVEを調査中。日仏カップルや、現地のフランス人・日本人にインタビューをする日々。
website:[世界婚活]
twitter:@ayakahan
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