「同性愛結婚」デモで思い出した「幸せ」の秘密

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 今フランスで一番熱いニュースの一つといえば、同性愛結婚を法律で認めるかどうかについてです。日本では、男女の結婚すら危ぶまれているというのにさすがのフランス!

 この国ではパリの市長を筆頭に、テレビの有名な司会者、コメディアン、ミュージシャンまでゲイ、レズビアンであることをカミングアウトして活躍しています。
日本では、オネエタレントが人気のようですが、フランスではゲイであることがキャラクターになってウケているわけではないんですね。

 一般的に馴染んでいる同性愛者の存在もあってか、パリではバスの乗客の世間話でもこの話題を目にすることは、ほぼ毎日といっていいほどです。

 先日フランス人の友人らと夕食をしたときに、「同性愛結婚に賛成か? 反対か?」というテーマで永遠と会話が続き、気付いたらこの夜はその話だけで終わった、というほど熱い話題なのです。

 もともとフランスには事実婚の制度、PACSと言われるものがあります。
この制度は同性愛カップルにも結婚とほぼ同様の権利を、ということで作られました。
ところが現在は異性カップルの方が何倍も多くのカップルが利用しています。

 その理由は、日本のように結婚に関わる世間体とか、仕事のポジションにも影響しないからこだわる必要がなかったり、離婚手続きが大変だから等々あるわけですが…(フランスの事実婚は今後も触れていこうと思います)。

 こうも盛り上がってくると、私はもっと詳しく知りたくなって同性愛結婚賛成派のデモに参加してみることにしました(実は他にも理由があるのですがそれは後ほど)。

 「デモ」というとなんだかとっても重くて暗いイメージ。日本では原発関連のデモが増え、少し目立つようになってきたとはいえ、簡単には参加できない気配はまだまだあるんじゃないでしょうか。一方フランスでは「デモ」といわず「manifestation(マニフェスタション)」略して「マニフ」と呼ばれています。
この響きからしてなんだかカッコイイ。