人生初めての恋に向けて
Stirling West
昨日テレビを見ていたら、こんな番組が放送されていました。タイトルは直訳すると「私の特別なパートナー」。内容は最近フランスでよくある「出会い系」ドキュメンタリー風番組なのですが、出演者が全員障害をもった人たちというものです。
日本では、障害を持った人を街中ではあまり見かけませんよね? ところが、ニューヨークやパリでは、「え? なんでこんなに障害者がたくさんいるの!?」というほど、彼らは街に繰り出しています。
日本の方が障害者の数が少ない、ということは無いはず。だから、日本の障害者たちは人目を気にして、公共の場にはあまり出ないようにしているのだと思います。バリアフリーが整備されていない、というのも大きな理由かもしれません。
日本のテレビで見る障害者といえば『24時間テレビ』とか、なんだか辛くてお涙ちょうだいなドキュメンタリーくらい。ごくわずかな障害者の有名人はいますが、彼ら彼女らは飛び抜けた才能を持った人のようですし…。
このフランスのテレビ番組「私の特別なパートナー」には、悲しさよりも、ワクワクした感覚が溢れています。なぜなら、多くの出演者がこれまで恋をしたことがない人ばかりで、人生初めての「恋」に向けて一歩踏み出す瞬間を映し出しているからです。
両腕が生まれつきない40代の男性、皮膚と髪の毛が急速に老化してしまう35歳の女性、手足が動かせない10代の女の子、ダウン症の10代の男の子、これまで恋をしたこがないまま、この番組で初めてのデートを体験します。
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