自由気ままにイチャイチャできる存在を大切に

「キスして」とか、「だっこして」とか、よく恋人に言う。急にキスしたり抱きついたりするよりお願いしてやってもらう方がハードルが低いし、相手が嫌な場合は断ってもらうこともできる。もしも勝手にキスして嫌がられた場合、申し訳ないし、お互いに後味が悪い。その点、お願い形式でイチャイチャする言葉は便利だ。相手からしてもらう行為が嫌ではない、むしろ求めてます、という表明にもなるだろう。

ふざけた感じのときは恋人に「今日はランチにお肉じゃなくてお豆腐を食べたから激やせしたかもしれない……持ち上げてみて……」などと言ってみる。実際には最近太ったので彼を困らせてしまって申し訳ないが、もし持ち上げてもらえたら「マッチョだね!」と褒めつつ、腕をさわらせてもらったりする。このまえ、コンドームを買いにコンビニに行った帰りにおんぶしてもらったら、妙に楽しくて、ふたりで爆笑して帰って、なんか疲れて結局セックスしないでそのまま寝た。

とにかく、お互いの「ためらい」を取り除いて、自由に気ままにイチャイチャできるようでいたいなと思う。デートで手をつないだり、自宅で顔をあわせたらハグをしたり、なんとなく意識して、イチャイチャするようにしている。ちょっとだけでもいいし、盛り上がれば長々とさわりあったり、セックスになだれこんでもいい。エッチな気分のときは、軽いキスの流れで、顔を少しさわったり、肩や鎖骨を優しく噛んだりすると、エロい方向に展開していくことが多い。

日々、こんな社会で生きぬいていくのは大変だ。気を許してイチャイチャできる人がいるだけで、ずいぶんと心強く感じる。相手にとって自分もそういう存在でいられたら最高だ。相手任せにせず、お互い意識して、これからも楽しくイチャイチャカップルでありたいなと思う。

Text/雨あがりの少女