桃の節句の3月3日に発売した「iroha」。
デザイン、そしてその品質の高さは女性たちの間で話題になっています。
(AM編集部にirohaが届いた!は、こちら)
女性たちが興味深深のiroha、その誕生秘話をTENGA広報・伊藤しずかさんに伺いました。
極秘で動いていたirohaプロジェクト
─irohaは、突如現れたという印象があるのですが、プロジェクトはかなり前からスタートしていたのですか?
伊藤しずかさん(以下、略):irohaのプロジェクトは1年半ほど前から動き出しましたが、構想は以前からあり、5年前に私が入社したころにも「女性向けの商品をつくるときは開発にかかわってほしい」と社長の松本から言われていました。
松本はTENGA設立のころから、ゆくゆくは女性向け商品も作りたいと思っていたようです。
─構想は随分前からあったんですね。発売前にもほとんど情報が出ていませんでしたが、社内でも極秘に進めていたのでしょうか?
秘密保持には細心の注意を払いました。
女性向けブランドを立ち上げるのならキチンと形になったものを発表したいという思いがありましたので、開発中も情報がもれないように気を使いました。
─特にこだわったポイントはどこですか?
触ったときの感触ですね。柔らかさにはこだわりました。
「マスターベーショングッズを使ったことがない方、使ってみたいけど、不安を感じている女性にも安心して使ってもらいたい」というのがベースにありました。
リサーチの中で、グッズの硬さや冷たさといった質感は「こわい」、「不安」に繋がることが見えてきましたので、手に触れたときにやさしく肌になじむような、安心できる柔らかさを目指しました。
理想どおりの素材とのドラマチックな出会い
─実際に触ってみると、本当に柔らかくてお餅のようなのですが、開発には苦労されたんじゃないですか?
そうですね、とても苦労しました。
テストの段階で、様々な素材をかぶせて試作品をつくって理想の柔らかさを探しました。
何社もの素材メーカーからサンプルを取り寄せましたが、これという素材が見つからず、一時は開発そのものが頓挫するかという状況に陥りかけました。
そんなときに、とある素材メーカーさんに提案いただいた新素材のサンプルを試したところ、他にはないもちもちプリプリとした質感の、まさに理想の素材だったんです。
─そんなドラマチックなことがあるんですね。
ずっと探し求めていたもので……、「これだ!」という感じでした。
irohaの素材にこんなにドラマチックな出会いがあったとは…驚きです。
苦労されただけあって、とっても気持ちのいい肌触り。
これなら初心者の方も手軽に試せそうです。
【つづく】
次回はirohaのコンセプトに迫ります。
お楽しみに!
Text/AM編集部