ミス慶應ファイナリスト濱松明日香はなぜ、そんなに強いのか?

濱松明日香さん

令和の新しい、強い女

アナウンサーの登竜門とも呼ばれる、慶應義塾大学のミスコンテスト。1年生のとある女性がファイナリストとして発表されると、たちまちSNS上で話題となった。

ずばぬけた容姿や存在感はもちろん、かつてtik tokで「可愛すぎる」とバズった話題性。そして何より、SNSでの堂々とした振る舞い。既存の「ミスコン出場者」のステレオタイプをぶっ壊す、その新しい存在にみんなが釘付けとなった。

濱松明日香。

その後セクハラ告発やミスコン中止など、彼女にとって理不尽とは言わざるを得ない出来事が数々と起こるものの、1人で戦い続ける彼女にこう思った人も少なくはないだろう。
「なぜ、彼女はこんなにも強いのだろうか」

今回、濱松さんには「令和の新しい、強い女」として、その強さの秘訣を伺った。

自分を抑えて後悔するよりも

濱松明日香さん

――濱松さんのSNSを拝見していると、ご自身の意見やポリシーを曲げない堂々とした振る舞いが印象的です。そういった振る舞いは元からですか?

濱松明日香(以下、濱松)

もともと小さい頃から自分の言いたいことは言うようにしていました。でもミスコン出場が発表されてすぐの頃は、「晴れてるね! お出掛け日和♪」みたいな、ミスコン出場者イメージの通りの発信を頑張ってたんですけど、普段の私を出していったらどうなるのか試してみたくてこうなりました(笑)。それと、そんな私でも好きになってくれる人を大事にしたくて、あまり飾らないようにしたのもあります。

――素で勝負しようと。

濱松

取り繕ってもいずれバレちゃうので、私が素で喋ったままの状態で勝負したいなって。

――そう心掛けるようになったきっかけってありますか?

濱松

大学入る前に浪人していたんです。そのときに、勉強しているだけが自分じゃない、将来はこうなりたい、人とこういう風に話したいって強く思い描くようになって、SNSで発信できたらいいなとずっと考えてました。そう思っていたのに、大学入学後、自分の意見を言わないまま不本意に物事が進んだとき、すごくモヤモヤして。だから、結果どうなっても、自分の思ったことを発信さえしてれば、偽るよりも悔いはないなと気づいたことがきっかけですね。

――でもミスコン出場者ってDMが管理されていたりと、発言に制約の多いイメージありますが…。

濱松

実はほとんど制約はなくて。ただ、今までのファイナリストの方のtwitterを見てても、あまりラフに返信する方っていないじゃないですか。だからちょっと目立てたのかも。

――そもそも、どうしてミスコンに応募されたんですか?

濱松

大学入学後、新しくできたミスコン団体の人が友達を通じて声をかけて下さったんです。最初はまだ1年生だからよくわからなくてお断りしていたんですけど、直接お話ししてみたら楽しいこともたくさんありそうだったのと、その場の押しにも負けてやってみることにしました。せっかくの機会だし思い出になればいいと思ってたので、出場したことに悔いはないですね。