飲み友、君に決めた!
今回、私がこの人となら!と思えた理由は、
①「どこに飲みに行くのか?」と尋ねられたときに「渋谷と新宿と赤羽と野毛」と正直に答えると「大山にもいい飲み屋があるよ!」と、大山のいい飲み屋をまじでたくさん教えてくれた。優しい。
因みに、大山にはまじで商店街しかない。昼からワンカップ飲みながら歩いているおじいさんがたくさんいるところだ。
②しかし、彼はいまだに赤羽に行ったことがなく、今回は「赤羽デビューしたい」とのこと。初対面の男女がデートする雰囲気ゼロ!だが、それがいい!私にとっては、かなりありがたかった……!
③顔文字や絵文字を使わず、お互いにメッセージが長文になることもないのにスムーズなキャッチボールができる。返信も早いし、心的負担ナシ!
④旅行が趣味で、年に4回は必ず出かけるらしい。私も旅行が趣味というのもあるし、まじで海外色々行っていると自分の持っているヤバい話を延々としていれば大抵2時間はイケる!!!盛り上がる会話ができる希望が見えるぞ!
という4点。
お互いに飲兵衛だということもあり、「やっぱ瓶は赤星だよねー」だの「おじいちゃんおばあちゃんがやってる汚い居酒屋のもつ煮は最高だよねー」なんて話をしながら、週末に会うことに話が固まっていく。
当日、やってきたのは…
「土日のどちらかでー」とふんわりとした約束しかしていなかった私も悪い。しかし、土曜の19時半にいきなり「今から赤羽でいいよね?」ってなんだ!!!近所に住むサークルの先輩かよ!
この日の私は、ほとんど家のなかで漫画と小説を読んで過ごしていたため、無印良品のボーダーカットソーにユニクロのスキニー、おまけに眼鏡にすっぴんだ!
「これ、一応デートだよな?今から着飾るか……!?」と一瞬考えたけれど、ここでちょっとでもお洒落な恰好をすると負けな気がした。1回遊ぶだけだし、よくないか……?2日分の服を洗濯するのも大変だし……?という、面倒臭さがここでも勝ってしまったのだった。
無事時間通り赤羽に到着し、待ち合わせの場所へと向かう。「顔もよくわからない人と会う約束をしてドキドキしているの、そういえばmixiのオフ会ぶりだな~」なんて考えながら待っていると、発見!
なんか優しそう!そして、とにかくまつ毛が長い。うらやましい。私、まつ毛がかなり短いのが地味にコンプレックスで毎晩育毛剤を塗りたくっているんですけど、男性でまつ毛が長い人多くない?分けてよ!!!
簡単な挨拶を済ませてAさんと私は早速街へと繰り出し、餃子の有名な立ち飲み屋へ。
もちろん赤星の瓶ビールをオーダーし、餃子を突きながら、旅行の話を心にお互いの話をする。会話が途切れることがなかった。
旅行が趣味、という点では同じなのだけれど、Aさんはリゾート地にひとりで行って、ダラダラ過ごすのが好きらしい。私はいつも安宿のドミトリーに泊まり、日中は動き回っているのが常だった。同じ国に行ったとしても過ごし方がまったく違うので面白かったなあ。
「次にどこの国に行くか?」という話題で盛り上がったり、相手がSEだと分かったのでインターネットに関する話やお互いの仕事の話などをやんややんや話した。
途中でスペインバルに店を変えつつ、2時間半があっという間に過ぎていく。お互いの終電を確認して、そのまま解散!まじでいい奴……!実際に会って話をしてからは普通に飲んで普通に話をして、普通に帰宅する1日でした。
正直、ドキドキすることもときめきはなかったかもしれないけど、こんな方法でお酒の飲み方や趣味が同じ人に会えるだなんて思ってもいなかった……!すごい!
元々マッチングアプリで会うことを億劫に感じていた私にとって、今回こんな風に男性と出会って楽しくお話をしたことにより、「面倒臭い」「危ない」「どうせロクな人がいないんだろう」という既存の印象を払拭する、いいデートでした。
私の場合、今いる友達の紹介で人間関係が広がっていくだけだったし、友達を作る場って大抵決められているからハイブリットな出会いで新鮮だったかな。
私のように「楽しく飲みたい!」「男友だちが欲しい!」「がっつきたくはないけど、あわよくば付き合いてえ!」くらいに考えている人には、ワクワクは合っているかもしれない。もちろん、どういう条件で選ぶのか?自衛はできるのか?というのは、大切ではあるんだけども。
もしかしたら、気の合う飲み友達を作ることができるし、楽しく話ができたら、その先の恋愛に発展したりしなかったりするかもしれません。
「近々また飲もうよ!」なんて話もしているし、きっと自分と相手の気持ち次第でどうにでもなるんだろうな。
飲み友達を作りつつ、自分の中にある価値観を変化させるよいデートでした!
Text/あたそ
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