自信につながる理論武装を。自己肯定感の高め方

AMサロン「ミューズLABO」で講演する肉乃小路ニクヨさん
AM編集部

ニクヨさんのお話を伺っていると、他人の目や常識に囚われない根本的な自信のようなものを感じます。
自己肯定感を育むためにはどうしたらよいのでしょうか?

肉乃小路ニクヨ

私の場合もう「こう生きるしかしょうがない」というところがありまして。
誰も肯定してくれないなら、自分で肯定するしかないんじゃない?というのが根本にはあります。

私は十分に不良息子?娘?をやっている自覚はありますが、それも別にいいんじゃないかなと。
誰かがそう言ってくれるわけではなかったのですが、税金はきちんと納めているし、法律も大体は守ってるし、何か悪いことしてますっけ?と思い始めてから自分を肯定できるようになりました。

AM編集部

自分で自分をまず肯定してあげる。

肉乃小路ニクヨ

そう、自分で自分の味方をしなくて他に誰がするのと。
あとは何度かのちょっとした成功体験というか思い込みがあって、少しづつ今の自信に繋がっている気がします。

AM編集部

この体験が自信に繋がったというエピソードはありますか?

肉乃小路ニクヨ

大学の頃に、自分がゲイであることを肯定しようともがいた経験ですね。

毎日がつまらなくてもう死んでしまいたい!という時期が、19歳の頃にはこのラテン気質の私にもあったんです。

なぜかというと、自分はゲイなんだけど、運良く慶應大学に入り、エリートのコースに乗ってしまった。けれどエリートのコースに乗ると、この先は就職をして、結婚して、子供を作ってということをやらなければいけないんじゃないかと思い込んでいて。
自分はゲイなのに頑張って女の人と付き合って、結婚して……そういうことをやらなきゃいけないのか、と思うととてつもなく憂鬱で。当時は死にたいと思いながら川沿いを歩くような危ない19歳でした。

そんな日が続いたんですが、そろそろ自分を受け入れなければいけないと気づいて。まとまった時間をとって自分に向き合おうと決め、思い切って1年の休学をしたんです。

AM編集部

休学中はどう過ごされたんですか?

肉乃小路ニクヨ

自己肯定に繋がるような本を読み漁ったりして、ゲイでいいんだと思うための理論武装をしました。

塾講師のバイトをしながら、橋本治さんの本や、「広告批評」など色んなジャンルの雑誌を読んで視野を広げました。ゲイ関連の本もその頃初めて新宿二丁目に行って、買い始めましたね。
また、当時インターネットの草の根BBSが流行りだしていて。そこでは今もお世話になっているブルボンヌさんはじめゲイや女装の人たちと繋がることができました。その結果、1年後にはゲイであることについて、すごく自己肯定感を持てるようになりました。

AM編集部

自分で自分を肯定するために行動に移された点が素晴らしいと感じました。