やり方は色々ですが、ターゲットの趣味をきっかけにして生活圏内に入り込むことが多いです。

そうそう。行きつけの店があるなどの趣味は工作にとても役立つんです。私は昔から多趣味なので、それがこの仕事で活きてますね。

工作員が本当にそれを趣味としているのが一番理想ですが、かなりマニアックな趣味の場合は、事前に知識を仕入れてから現場に出ます。以前、ターゲットの趣味がオンラインゲームだったことがありまして、このときは工作員が2週間くらいそのゲームをやり込んでからターゲットに近づきました。ただ、こういう場合は「最近始めたんです」と正直に言います。嘘をついてもバレますし、警戒されてしまいますからね。

ほかにも、ターゲットと出身地が同じ工作員が担当する、とかもあります。やっぱり同郷って地元トークができて意気投合しますからね。地元のお店の話をしたり、方言で喋ったり。

それはないですね。趣味ならば正直に「最近始めた」と言えますが、方言や地元トークは付け焼刃の知識で嘘をついてもボロが出ます。工作って、「作り物」というイメージをされるんですけど、実際はできる限り作らないようにしているんですよ。

はい。直接のターゲットにされていなくても、周囲にターゲットがいたら、ターゲット及び工作員を含んだ飲み会に居合わせた、とかもあり得ますね。