「マッチングアプリでセフレ探しをしてほしいんですよ」
ニコニコと穏和な表情で編集Iさんに切り出されたとき、正直に「何言ってるんですか?」と真顔で聞き返しました。3回くらい聞き直した。
「AMの会社が運営しているPoiboyってマッチングアプリがあるんですけど、そこでほんとに出会えるのかどうか取材してほしいんです」
いやいや、取材ってセフレ作りのこと? その方向性でいいのかよ、Poiboy。
こちとら自他共に認めるそこそこブス。「ブスは待つな、自分からいけ」をモットーに、顔面を活かした絶対に美人局とは思われない逆ナンパを繰り返し、泉のように溢れ出る性欲を満たして20数年生きてきました。また、世界各国の旅先でさまざまなマッチングアプリを試し、酸いも甘いも噛み分けてきました。
「ネットで出会った人と会うのは危ない」と怖がったり、忠告してきたりする人が大勢いますが、合コンや婚活パーティーなどで初対面の男たちと会話するのと何が違うのでしょうか。私にとってはその方がちょっとリスキーに思えます。
マッチングアプリなら顔やプロフィールで相手を選び、お互いの人柄を知って気に入ったら会うのだから、ハズレばかりの合コンに行き金銭的・時間的コストをかける現実よりよほど効率的。ボーイとガールがこんなに簡単にミーツできて現代のロマンスの神様マジありがとうって感じです。
ともかくこのセフレ作り企画、Iさんがそれでいいなら私はいつも通り使うだけですし……と友達(セフレ)100人できるかな♪と軽い気持ちで受けました。
若いイケメンを食うべくポイポイします
その場でダウンロードしたPoiboy、次々と出て来る男の子の写真をお題に合わせて選ぶ(ポイする)という仕様なんですが、驚いたのはその若さと爽やかモデル感。
これ、ほんとにサクラとかいないの? マジモン? ってくらい渋谷あたり歩いてるイケ大学生っぽいのがゴロゴロ。みんなミスター青学では? そして驚異のSNOW加工率で若さのボディブローを喰らいました。
どうやら、女性は主導権を握って男の子を選べますが、男性側は選ばれない限り自分からアクションを起こすことができないみたい。なのに女性は完全無料って、もう清々しいほどの格差社会。だから選ばれる自信がある男性ばかり集まる魔法のシステムなんですねー。頭いいな。
と、いうことで「どうせなら若いイケメンが食いたい」とメス剥き出しで始めてみました。あれもこれも、みたいな感覚でポイポイポイ……。まさしくイケメンのビュッフェや~!
そして男性側は選ばれ待ちなので、ポイしたらすぐメッセージを送って来てくれます。はぁ~メンズたち、ちょっとみんな私に必死すぎ~! 落ち着け~! と夢にまで見た受動的なオートマティックモテ。わいが今まで必死でやってきた逆ナンパは何だったんや……。