合コン
それは、戦場。
激しい心理戦が繰り広げられ、テクニックを駆使した者だけがお目当の獲物を手に入れることができる。勝者が敗者を食い散らかす、まさに弱肉強食の世界。
合コンで必要なのは、その日のために頑張って整えた容姿と、相手が何を求めているのか読み取る洞察力、そして幾度もの戦で手に入れたモテテクニックである。
そう、すなわち合コンでは、「成功するために作り込まれたいつもとは違う自分」を演出する必要があるのだ!!!
彼氏いない歴=年齢の私は生意気にもそのような合コンの現状に失望し、今まで合コンへの参加を見送ってきた。
本来の自分を隠した状態で出会ったところで何が楽しいんだよ!!!
もっと自分らしさ出して、本当に気の合う人と出会いたくない?
合コンでどんなに猫かぶっても、いずれ自分が
こういう人だってバレたら終わりじゃないですか?
あとからバレるリスクを心配するくらいなら、最初から自分をさらけ出して合コンやった方がよくないですか?
ということで、今回は思い切って
女子力ない私が本来の自分を前面に出して、モテテクとは真逆の「非モテテク」を駆使して、自分らしく合コンをしたら一体どうなるのか検証してみたいと思います。
果たして男性は非モテテクを連発する女性陣を見てどのような反応をするのでしょうか。
男獲るで!
「非モテテク」を駆使して合コンしてみた
と、いうことで、バレンタインデーに2対2の合コンをしてみました。ちなみに相手の男性たちはこの企画の趣旨を知らない普通のサラリーマンです。
某ゲームのキャラパーカーを着ているのが私。自分が普段よく着ていてかつ、男性ウケが悪そうな服をあえてチョイスしました。隣に座っているのは、今回この検証に協力してくれた友人のリカちゃんです。
非モテテク① メニューを強奪して勝手に注文する
本来の合コンでは「私、小食なのであまり食べれないです」アピールをするのが女子ってものです(偏見)。
しかし、私は、何よりも飯が大好きだ。たくさん食いたいし、メニューも選びたい。合コンだからって遠慮するのは間違っている!!!
席につくやいなや本能に身を任せ、1つしかないメニューを男性陣の手から強奪、女子だけでメニューを独占、そして勝手に注文してみました。
私「シーザーサラダと串焼きでいいですよね?(強要)」
男A「…あ、うん」
男B「あは、選んでくれちゃう感じね……ありがとう……」
ありがとうとは言ってくれたものも、どうやら男性陣は私たちの行動に戸惑い、ちょっとひいてるようだ。
もちろん女子力はないので、一杯目からビールです。
非モテテク② ご飯をとりわけないで自分のだけ取る
料理が目の前にある時、普通の合コンで女子力の高い人ならご飯を取り分けるだろうと思います。
しかし、なぜそのようなことをしなくてはならないのか。女子だけで飯行ったら、自分の分は自分で取るのが普通だと思います。
合コンだからといっていつもと違った行動をするのは、おかしいのです!!!
勝手に自分の分だけとりわける私たち。
ちゃっかり自分の分を多めにとってしまいました。
先に多めにとってしまったせいで男性の取り分が少なくなってしまいました。
しかし、彼らは文句を言わない。男性陣は普通にいい人たちで、このような仕打ちをして申し訳ない気持ちになりましたが、サラダが私を欲していたので、しょうがないです。
きっとこの男性陣も内心では「えっ、俺の分これだけ?」と思っているに違いありませんが、しょうがないです。
非モテテク③ 相手を褒めない・笑わない
合コンで欠かせないイベントとして自己紹介があります。
相手のスペックを聞いて、すごいともなんとも思わなくても、「すごーい!」って褒めて微笑みかけることが合コンでは求められます。しかし、なんで「すごい」と思ってない相手に、「すごい」と言って笑わなくてはならないのでしょう?
もっと自分に正直になるべきだと思います。
男A「じゃあ、自己紹介しようか。俺のことはシンディって呼んでね。」
リカちゃん「……なんでシンディ?」
男A「名前がしんどうだから、シンドウ、シンドウ、シンディ、シンディみたいな?」
リカちゃん「へー(棒読み)」
聞いておきながら、『いざ答えてもらうとどうでもいい』という反応をするリカちゃん。
男A「仕事はIT系だよ(ドヤッ)」
私「ITってなんですか?なんの略なんですか?」
普通の合コンなら「えっすごーい!なんかかっこいい♡」が出るはずの場面だが、別にITって言ってもなんだかわからないし、ここで褒める方がおかしい。
ドヤ顔にもちょっとモヤっときたので、クソリプしてしまいました。
男A「えっ…えっと…インフォメーションテクノロ…ジー?」
私「……」
リカちゃん「……」
男B「インフォメーションテクノロジーで合ってるから自信持って(笑)」