傷つくことなく戦うことのない恋愛なんてしなくてもいい/はあちゅうの女の本音

恋を生み出すのは適度な余白

はあちゅう ほりえもん 恋愛 失恋 出会い Naim Naim

 ピンクレディーの歌の中に
「恋なんて謎があるうちよ」
という歌詞があって、
これは、本質を突いた一言だと思います。

(レディーXという曲です。
ちなみに私はピンクレディーの曲には
詳しくて、数曲は踊れる)

 相手のことを全部わかりたい・知りたいけど、
実際、全部手に取るようにわかっちゃったら、
面白みがなくて、恋って成立しないんですよね。

 男の人が、可愛いだけの女子に本気になれないのも
内面を掘り下げるプロセスこそが恋だから。
人は余白に惹かれるんです。
想像する部分があるからこそ、楽しいと思える。

 とある時期、20歳以上年上の人が、
私のような小娘を好いてくれたことがありました。
その人は、社会的な地位が高く、お金持ちで、
女性のエスコートの仕方も完ぺき。
一緒にいると気持ちが波立つことは一切なく、平和そのもの。
彼は、本業では引退間近だったので、よくご飯を食べながら
「引退したら、世界中を一緒に旅しよう」
と夢のようなことを言ってくれました。

 一瞬、「この人と結婚したら、喧嘩もしないだろうし、
仕事も頑張らなくていいのか…。
高級マンションで飼われるみたいに暮らす人生、楽かも」
と妄想しかけたのですが、はっと我に返りました。
それってなんてつまらない人生…!

 その時、私の理想の結婚は、
未完成を楽しむことなのだと気づかされました。
苦しいことがあっても二人で手探りで乗り越えるプロセスに意味がある。
完成された人生の添え物になるくらいなら、
一緒に挑戦し続けられる人がいいなと。

 大ヒットした映画、
「ゼロ・グラビティ」の中でも、
宇宙に放り出された主人公が、
同僚と会話するシーンが一番印象に残っています。

「ここは居心地がいい。傷つけるものは周りにいない。
静かで孤独な空間だ。だが、生きる意味がどこにある?」

 傷つくことなく、戦うことのない人生なんて
死んでいるのと一緒。

 思い通りにならない人生に、
私たちは感謝しなければいけないのかもしれません。
人生観と恋愛観って、深く結び付いていますね。

 そうそう、堀江さんも
アンアンの恋愛インタビューで、確かこう言っていました。
「相手に片思いしてる時が一番面倒くさいけど、一番楽しい」

 片想いなんて思い通りにならないことだらけですからね。
この言葉が片思い中の皆様の励みになりますように。

Text/伊藤春香(はあちゅう)

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