朝ビュッフェでトマト2切れしか食べない系男子/はあちゅうの女の本音

恋することは食べること

はあちゅう Britt Selvitelle

 食事と恋愛の相関関係は深い。
楽しく美味しく一緒にご飯を食べられるのなら、その人はきっと大事にすべき人だし、
逆に一緒にご飯を食べるのが嫌な人なら、
相手の条件がどんなに良くても長いこと一緒にはいられません。
食べることは生きること。生き方がマッチしない相手と長続きしないのは当たり前。

 昔付き合っていた人は、クチャクチャ音を立てて物を食べる人で、
付き合い始めからずっとそれが気になっていたのだけど
何回注意しても治らなくて、
だんだんと一緒に食事をするのが億劫になり、
「この人とは絶対に結婚しないだろうな」と確信しました。

 その前に付き合った人は、
とにかく食べ物をこぼしまくる人で、
一回なんて、カレーをお皿ごと自分にぶっかけていて、
この人、食事以外でもおっちょこちょいなんだろうなーって思ったら、
付き合いが深くになるにつれて、その通りだということが判明しました。

 付き合いはしなかったものの
一緒に旅行に行ったことのある男性が、
朝食ビュッフェで「朝は弱いんだよね…」とか言って、
トマト2切れしか食べていなかった時も絶望しました。

 男だったら、女が罪悪感を感じない程度には食べてほしい…。

 食の細い男子の存在価値ってなんなんでしょうか。
彼を横目に、1周目は和食、2周目は洋食…と
彼の分まで元を取った私の男らしさ、プライスレスです。

 食事をしながら、女子は「この人と結婚したらどうなるか」を考えているように思います。

 例えば私の場合、クチャ男のクチャクチャを聞きながら「この人の実家にお正月とかに帰って、家族揃ってご飯を
食べていたら、一族総出でクチャクチャの大合唱なのだろうか」と思いました。(耐えられない…)

 カレーぶっかけ男のシャツを見ながら、
「この人のこぼしたカレーやらワインやらラー油やらを夜な夜なシミ抜きしなきゃいけないんだな」
と思い、(でもきっとそれだけじゃなくて、人の家の食器とかうっかり落として割ったりするタイプだ…苦労しそう…)

 トマ男に関しては、「この胃腸の弱さがたたって30代前半で大きな病気となった彼を
私は懸命に看病する人生を送るのであった。」と脳内ドラマ化して遠い目。
(あの時のトマトが予兆だった…と後から思う30代後半の自分を妄想)

「はあちゅう、妄想力がたくましすぎる」とよく同性にも指摘されるので、
みんなここまでは想像しないのかもしれないけれど、

「あーこの人は、朝は和食なんだー私はパン派なんだけどなー」とか、
「好き嫌いが多いと、食事の支度めんどくさいなー」とか
「ジャンクフードばっかり食べてて、精子弱そう」とか
食事中、笑っていたとしても、その笑顔の下で
冷静に目の前の男子の査定をしているのが女子という生き物。

 食べている最中だけでなく、食事に関わる態度も査定の対象です。

 例えば知り合いに、
デート前には、食べログで毎回いくつも候補を出して、
彼女に何択かの中から選ばせていた男子がいました。
彼は見事、美女のハートを射抜いて結婚していましたね。
食に凝る人はまめであり、食への熱心さは恋愛への熱心さに通じます。

 ダメなパターンで言うと「お茶飲もう」っていうシーンの度に、
絶対にカフェは使わないでペットボトルとか缶コーヒーとかですまそうとする男がいて、
「結婚前は気づかなかったけど、結婚してから、他のあらゆる場面でも彼がめっちゃケチで
『ああ、そういえばデートでもカフェに入らせてもらえなかったな』って思ったわ」とは
バツイチ女子談。ドケチに愛想が尽きて別れたのだって。

「付き合う前はずっとおごってくれていたのに、
恋人になってからは全部割り勘になって、
『釣った獲物に餌をやらないタイプ』って思ったけど、
食事だけでなく、記念日も疎かになって、態度もだんだん横柄になってきて
嫌になって別れた」。これは年上モテ女子談。

 食事に関するモチベーション、食べ物への金銭感覚などは、
その後の恋愛シーンの総決算であり暗示ですよね。
付き合っていて何かしらの違和感を抱えている男女は、
食事の時にその違和感の原因を探ってみるのもいいのかも。

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Text/伊藤春香(はあちゅう)

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