言葉の確かめ合いはいらない
自分の中だけにしまっておく気持ち
そういえば、仲良しの男友達と
体の関係を持った女友達が言っていました。
「彼からその後、なんもメールとかこなくて、
私からもしてないんだけど、
それでも、お互いに通じ合ってる気がするから、嬉しいんだよね。
これで『昨日のことだけど…』なんてメールがきたら
なんて野暮なヤツだってがっかりしちゃう」
この気持ち、すっごく分かるなー。
言葉での確かめ合いがいらないのは、
関係が熟成している証だと思う。
愛しい気持ちも、さみしい気持ちも、
それは相手と一緒に時間を過ごせたから感じられる感情。
その持っていきどころを相手に求めるのではなく、
自分の中に大切にしまっておくのも、
一種の愛の在り方だと私は思います。
だから別に、相手が結婚したからとか
新しい相手が出来たからといって、
自分と相手との関係性は変わらないわけであって。
一度縁のあった相手との関係は
自分が死なない限り一生続くはず。
あの人との出会いにはどんな意味があったのだろうという
問いは、一生かけて解くものなのかもしれません。
Text/伊藤春香(はあちゅう)
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