「裸になると浮かれてしまう」3つの理由

まずひとつめには、恥ずかしさを誤魔化すため。「ブリーフからオチンチンがはみ出した」→「恥ずかしい、笑われたくない」→「ならば自分から率先して笑いにしてしまえ」。ひとりだけオチンチンを出している状況を笑いにすることで、「笑われている」のではなく、「笑わせている」というふうにマインドセットし、“恥ずかしい”という精神的苦痛から逃れる……うん、なんかありそう。

続いてふたつめは、ただただ単純に、人に喜んでもらいたいがためのサービス精神。クレヨンしんちゃんのぞうさん踊りと同じく、下ネタのギャグとして、チンコをぶらぶらさせて踊ると人が喜んで笑ってくれるので「面白い」と思ってやっている説。

そしてみっつめ。裸の開放感から浮かれて、ついつい踊ってしまうというパターン。裸って気持ちいいですよね。知り合いの女性でも自宅では全裸で過ごすという人もいます。わたしはさすがにキャミとパンツくらいは履きたい派ですが、しっかりと着込んでいるときよりも軽装のほうが、俄然心が浮き立つ。風呂に入るときに浮かれて尻を振るのは、単純な開放感で気分が高揚するからで、恥ずかしさを誤魔化すためでも、他人を喜ばせるためでもない。

血はつながっていても他者である息子が、どういう気持ちでチンコをぶらぶらさせながら浮かれ踊っているのかは到底わかるはずもないのですが、「ママの前ではいいけどね、人前ではオチンチン出して踊っちゃダメなのよ」と注意しつつも、「どこの口がそんなことを言えるのか!」と心の中で突っ込んでいます。ママはね、昔、ステージで裸で踊っていたんだよ。

Text/大泉りか