避妊リング「ミレーナ」を入れるかどうか

ミレーナをご存知ない方もいらっしゃると思うので、ざっくり説明をしたいと思います。ミレーナとは、子宮内に黄体ホルモンを持続して放出する子宮内システム(IUS)、避妊リングの一種です。正式名称は『ミレーナ(R)52mg』。挿入することで、避妊効果はもとより、月経過多・月経困難症の治療効果もあり、人によっては月経そのものがなくなる場合もあるといいます。しかも一度入れれば5年も効果が持つともいう。もちろん人によっては腹痛や出血などの副作用がある場合もありますが、とにかく生理が軽くなるというのはメリットすぎるメリットです。

「もう、旅先で生理に煩わされるのはまっぴら!」と、東京に戻ったその夜に、ミレーナに対応している近所の婦人科を探して予約を入れようとしたものの、そこで葛藤が生まれました。第二子、本当にいらないの?

というのもわたしは43歳で、まだ産むこともできる年齢です。でも、もしも望むならできるだけ早く作り始めたほうがいいのも確か。もちろん夫とは話し合って「ひとりにしておこう」ということで合意はしているのですが、それでもいざ「できる可能性が限りなくゼロになる」というと、なんとなく「本当にいいのだろうか」という迷いが浮かびます。

もうひとり、子どもが絶対に欲しくないわけではないし、息子にきょうだいを残してあげたらいいんだろうなという気持ちもある。その一方で、絶対に欲しいというわけでもないし、いまの仕事と育児と個人のプライベートの割合が、わたしはとても気に入っているので、これを崩したくもない。後から後悔しないように、隠れている本心がないかを探るべく受診までの二週間、考えて達した結論は、「ミレーナを入れて生理を軽くする」でした。来週に続きます~!

Text/大泉りか