地元の名産を優雅に味わうには、店選びがポイント
温泉といえば欠かせないのが、湯上りのビールと地元の食材を用いた料理。ただ、ひとりで温泉に入れても「ひとりで食事は寂しすぎる」と思う女性は多いもの。そんな寂しがり屋のおひとりさまは、食事をする店のロケーションにひと工夫を。
女ひとり、料理と向き合いながら黙々と食べているだけでは全身から哀愁が漂ってしまいそうですが、窓から海や山間などの景色を楽しめる食事処であれば、優雅なオーラを発することができます。
ゆっくりと流れる時間の中で、その土地ならではの景色と料理に舌鼓をうつ姿は、凛とした女性そのもの。そこに哀愁や寂しさが漂うことはないでしょう。
それでもやっぱり「誰かと話したい」と思うのであれば、鉄板やカウンターを挟んでシェフと対面しながら食事ができる店をチョイス。食材や味付けの解説をしてもらえたり、地元のおすすめスポットを教えてもらえたりと、楽しい会話がより食事を美味しくするスパイスになることでしょう。
おひとり泊で朝一の温泉を味わう
もうひとつ、おひとりさまが敬遠しがちなのが「おひとり泊」。でも、せっかく行くなら心ゆくまで温泉と料理を味わって一泊し、朝はいつもより少し早起きをして、朝食前に温泉を味わう過ごし方をしてみたいもの。
サスペンスドラマの影響か、少し前まで女のおひとり泊は「トラブルの元」といわれてNGの宿も多くありましたが、最近はずいぶんと受け入れられるようになり、「おひとりさま温泉プラン」を提供する温泉宿も増えています。
そのような宿では、エステやひとり舟盛りがついているプランや部屋に露天風呂がついているプラン、近隣の観光地の割引が受けられるプランなど、おひとりさまでも十分に満喫できるメニューがたくさん。お好みのプランを利用すれば、寂しく感じそうなおひとり時間も、気がつけば足りないくらいあっという間に過ぎてしまうことでしょう。
そうはいっても、夜ひとりなのはちょっぴり不安なおひとりさまには「女性客限定でルームシェア」をする宿もありますよ。
ひとり旅にも通ずる「おひとりさま温泉」は、いざ行ってみるまで不安や寂しさで尻込みしてしまうかもしれません。そんなときは日帰りで行ける距離の温泉からはじめてみるのもひとつ。おひとり温泉の楽しみかたを十分にマスターしてから、温泉の効能やロケーションありきで行先を決めるのもいいかもしれませんね。
Text/千葉こころ
※2015年8月31日に「SOLO」で掲載しました
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