おひとりさま時間の充実した楽しい過ごし方

――はあちゅうさんが1人でいるときに、楽しいと思う瞬間はどんな時ですか?

はあちゅう

私は1人で本を読んでいる時間がすっごい幸せです。最高です。あんまり人といると疲れてしまうんですよ。
それか、本当に一切邪魔しない空気みたいな人なら隣にいてもいいです。

――どんな感じで読んでいるんですか?1日1冊ペースで読まれているのはすごいです。

はあちゅう

集中して読んでいるときが多いですが、気合い入れて読むときはノートに書き出したり、カフェでリラックスして読んだり。
あと、お風呂の中では必ず読みます。移動時間にも読んでいます。

――おひとりさま向けのオススメの本はありますか?

はあちゅう

湯山玲子さんの『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)がすごくいいですよ。楽しかったです。
あとは食事のエッセイや漫画もとてもおすすめです。『孤独のグルメ』(久住昌之/扶桑社)とか。あとは『半径5メートルの野望』(はあちゅう/講談社)もおひとりさまに読んでもらいたいですね。
東村アキコさんの『東京タラレバ娘』(講談社)、壇蜜さんの『壇蜜日記』(文春文庫)もそうだし、大宮エリーさんの『生きるコント』(文春文庫)もおひとりさま向けですね。
あとは堀江貴文さんの本も。ここまでエッジィになると強くなれるな、と。オススメがありすぎて…あとはブログに書きます。(笑)

――はあちゅうさん含め、仕事で忙しいと中々難しいと思うのですが、そういう時間を作り出すためにしていることはありますか?

はあちゅう

予定をブロックして一人になる時間を作っています。この日はダメです、という日をつくるようにするんです。
例えば取材も頑張れば2時からできるものも移動時間も考えて3時からにしておく。早く着いた時に本を読んだりとか。そうすると急がなきゃ、とちゃきちゃきしないで済むし、自分の時間もできてハッピー。

あと、一人の時間はたくさん欲しい時とちょっとでいい時がありますね。すごい人恋しくなって人に会いたい時と、疲れたから1人になりたいときがあるので。
自分の調子を見ながら、リセットしたいときは一人の時間を多めに作ったりしてます。

――人恋しいときはどうしてますか?

はあちゅう

気を許せる人に極少人数で会いますね。恋人、家族、本当に仲良しな友達。大きい飲み会みたいな人が集まるところにはいかないです。疲れるので…。
ゆっくり人と喋りたいタイプなので、パーティーとか人が多いと全然喋れなくて。

――でも、はあちゅうさんは付き合いが多いと思うんですけど、どうやって乗り越えているんですか?

はあちゅう

そういう人だというアピールを継続するしかないですね。私はあまりたくさんの飲み会にいきませんよ、と。
自己紹介がすごく必要な飲み会は大変で、せっかく取材終わって飲み会に行ったのに「なんでブログ始めたんですか?」とかって聞かれて取材でしたのと同じ話またしなきゃ、とかだと疲れるんです…。
もちろん相手も善意で聞いてくれているのにとても不毛なので、知らない人がたくさんいる場所は、避けるようにしてますね。

――1人が好きな人は無理するなという感じですね。

はあちゅう

一時期、月~金びっちり埋まって家でご飯を食べないことがあって、ふとした時にこれは無理がある、と思って。楽しいはずの飲み会に行くのに仕事に行くような気持ちになったり。
もちろん、行ってみたら楽しめるんですけど、外に出ていく時間や人との時間が多すぎると、時間の余裕も心の余裕もなくなっちゃうので、「付き合いのいい自分」を演じすぎないことも大事だとわかりました。
他の人の目は気にしすぎず、ソロ活を自己防衛して、人生を楽しんでいってほしいですね。
おひとりさまの人に限らず、ひとりの時間は大切だと思います。

――本当にそうですね。本日はありがとうございました。

Text/SOLO編集部

※2015年6月2日に「SOLO」で掲載しました