- 湯山
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それはちょっとあるかも(笑)。独身といっても、パートナーがいれば問題ないんですがね。
結婚しているかどうかは関係ないでしょう。どちらかというと、性の問題なんじゃないかなと思うことはあります。
率直に言っちゃうと、そういうタイブは、ご自身できちんとオナニーという性欲処理をやっているのだろうか、と。
一同:(爆笑)。
- 湯山
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でも笑って過ごせる話ではないですよ。かつて、フロイトが「ヒステリー」として発見した女性の性欲の問題です。
ちなみに私の経験でいうと、女性はキャリアを一通り積んだ四十路前後に大きな性欲の波が来る。
恥ずかしいことだから世の中ではあまり語られないことだけどね。反対に、男性は四十路前後から性欲がガクンと下がる。
参加者:男女で性欲が反比例してしまうんですね。性欲のピーク時にパートナーがいるかどうかって大事ですね。
- 湯山
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パートナーがいなくても、オナニーなどで自分の性欲をうまく飼いならせているといいんですけどね。
自分の性欲をないものにしておきたい優等生タイプの人は、自分の中に訳の分からない気持ちの悪いエネルギーが存在することを、許せないことが多い。
酔って、男にしなだれかかる女を見て、「あさましい」と思う。私は性欲強くないから、イコールがっついていないから、というプライドの持ち方です。抑圧したエネルギーは、必ず出口を求めて吹き出すわけで。
申し訳ないけれど、それが我慢も多くしなければならない会社環境では、ほぼ、ネガティブにでますからね。Aさんは、この事実を知って、そうならないような対処をできるだけする、ということはできると思う。
実際に、ギスギスしない、カッコイイおひとりさま女性はいますからね。
結婚するのは一生セックスできる相手をつくるため?
- 湯山
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結婚する理由の一つには、社会的な立場や人目を気にしてということがあると思う。
ただ皆さん、辞書で“結婚”という言葉を調べたことがありますか? 先日ふと調べてみたところ「夫婦間の継続的な性的結合を基礎とした社会的経済的結合」とあるんです。
セックスレスが当たりまえのこの日本の状況下ですごい定義だよね(笑)。50になっても、60になっても継続してセックスしていくという安定感ありきで、じゃあ経済を一緒にやっていきましょうという話なんですよ、そもそも。
- 参加者のBさん
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私は何歳まで女をやって、何歳まで男に抱いてもらえるかを考えるタイプなんです。
そう考えると、私が結婚したのは歳をとってもずっと抱いてもらえる相手をつなぎおいておくためということもあったのかなと思って。いつもキレイにして自分が女でいる努力を惜しまなければっていう話ですが。
一同:あーーー 。
- 湯山
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一理ありますね。「ババアだと、オレはムリ」というような残酷な物言いがありますが、セックスの基本はやっぱり“勃ったものを挿れる”。
だから、年を重ねた自分を前にして男性に萎えられてしまうことは女性にとって恐怖です。でもそれって、結局それほどまでに日本の性のストーリー、つまりポルノグラフィーが若くてきれいな女性中心にできているということの表れでもある。
とはいえ、ポルノの世界は今、熟女ブーム。でも、これに喜んじゃいけない。以前、リサーチしたことがあるのだけれど、その真実は「年がわからないほど、若く見える」という、やっぱり若さときれいさの話だった。そして、日本のポルノの王道は、やっぱり、子どもっぽかったり、か弱かったりする女の子を支配するというスタイル。
いわゆる「恥じらい」が男の手で開花するという、性を教え、教えられるという関係です。英語ではセックスのことを“make love(メイクラブ)”と言ったりしますが、男と女が一対一の関係性にあるポルノグラフィーも存在していることは知っておいてもいい。