とはいえ私たちの足元はとても揺らぎやすい
本来、できないこと、持っていないこと、足りないことをアイデンティティとするのは、それはそれは大きな勇気を伴う英断でなければならない。何しろその後ずっと、自分の空洞と向き合っていかなくてはならないからだ。だけど私たちの足元はとにかく揺らぎやすい。ずっと同じ場所に立っているのはしんどい。それでつい、もうやめたって座り込みたくなる。(実際のところ、「光の国」の彼女たちだって同じなのかもしれないとも思う)
じゃあなんで私たちの足元はこんなにも揺らぐのかっていうと、それは紛れもなく私たち女性が不本意にも巻き込まれるマウンティングによるものである。 ……ということで、次回はそのあたりについて考えてみたいと思う。
Text/紫原明子
初出:2015.08.26
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