「不倫」に対する、私の考え

不倫に対する私個人の意見を表明すると、不倫を糾弾できるのは、傷つけられた当事者が共犯である当の2人に対してだけだ。夫が職場の若い女の子と不倫をしてしまったら、妻はその2人を責める資格はあると思うけど、芸能人や他人の不倫にまで口出しする権利はない。まして、不倫と無関係なところで生きている人間は、他人の事情に介入する権利を何一つ持っていない。

なんというか、この手のことに関してはあまりにもケース・バイ・ケースすぎるので、一刀両断に「だめ、絶対」とまとめ上げることはできないのだ。『ナラタージュ』を始め、不倫を扱った古今東西の文学作品に触れれば、きっとそれがわかる。

殺人も窃盗も不倫も、だめなんだけど、事情はある。読書を重ねている私はそういうわけで、なんとも倫理観の薄い、骨と軸のない人間になっている。でも、そこから始まる人間への想像力、社会への洞察力があると信じて、私は今日も読むことをやめない。うーん、言い訳がましいだろうか?!

初の書籍化!

チェコ好き(和田 真里奈) さんの連載が書籍化されました!
『寂しくもないし、孤独でもないけれど、じゃあこの心のモヤモヤは何だと言うのか -女の人生をナナメ上から見つめるブックガイド-』は、書き下ろしも収録されて読み応えたっぷり。なんだかちょっともやっとする…そんなときのヒントがきっとあるはすです。