「愛されたい」と考えなくても良くなる方法

とはいえ、自然信仰も行きすぎると無意味なパワースポット巡りやエセ科学と接続してしまったりするので難しいところではある。ただ、本書でヤマザキマリさんが「遥か遠くに美しいものを思い描くことができるなら、人は、足元にある小石はまるで気にならなくなる」と言っているように、身近な人間関係の中で苦しくなってしまったら、少し休憩を挟んでもいいのかもしれない。壮大な自然に触れて、普段とは異なる環境に身を置いて、後ろにぐぐぐ~っと下がって、もっと広い視野の中で物事を考えてみるといい。経験からいうと、あまり人間のことを考えすぎないほうが、かえって人間関係は上手くいったりする。

ちなみに私はこの4月、あのナイアガラを超えるスケールであるとされる「イグアスの滝」を見に、南米大陸を訪れる予定だ。四方八方すべて滝、鳴り響く轟音! 壮大な自然のエネルギーを吸収して、私ももっと、他人の目を気にしないスケールのでかい人物になれたらいいな。