恋愛が消えたあとも、女の人生は楽しい
もう1冊、更年期以降の女性についての言及がある、ロシア語同時通訳・エッセイストの米原万里さんの『米原万里の「愛の法則」』という本を見つけた。
米原さんは女性の一生を、第1期(幼少期)、第2期(思春期)、第3期(成熟期)、そして第4期(更年期以降)に分けている。
「というわけで、私ももう第四期なんですけれども、男との関係性から解放されて、次の世代をつくるという人類の使命から解放されて自由になったとき、人として非常に楽しく生きるべきなのではないか、それが使命でもあるのではないかとさえ思っています。」
これを読む限り、米原万里さんも、男との関係性――恋愛から解放されたあとの人生に、楽しみを見出している。湯山玲子さんや米原万里さんの言葉を読んでいると、恋に惑わされ苦しむのも、そこから解放されて自由に生きるのも、どちらも楽しそうだなという気がしてくる。
今、恋愛的なものに翻弄されている人も、気休めではなく体の生理的に、いつかそれは必ず終わる。だから、存分に味わって苦しんでおけばいいと思う。というか、自分を苦しめているものの正体が性欲だと知ると、今が辛くても、ちょっとラクになったりしないだろうか。
なおこちらの本は、米原万里さんの「私はあらゆる男を三種類に分けています。皆さんもたぶん、絶対そうだと思います。第一のAのカテゴリー。ぜひ寝てみたい男 。第二のBは、まあ、寝てもいいかなってタイプ。そして第三のC、絶対寝たくない男。金をもらっても嫌だ」などなど、数々の名言が炸裂している。
非常に興味深い本なので、年末年始に、これから私たち女性が年齢を重ねることについて、考えを巡らせてみてもいいかもしれないなと思う。
Text/チェコ好き
初出:2018.12.22
次回は<大騒ぎするか、静かに過ごすか。つらい時期の乗り越え方 >です。
大きいことから小さいことまで、辛いことはやってくる。そんなときにどう過ごすのがあなたにとってベストでしょうか。チェコ好きさんがオススメする過ごし方と、それを学べる本をご紹介します。
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