ずっと訪れたかった街へ
梅雨が明けたのはつい先日だったように思いますが、いつの間にか8月を迎え、夏本番となりました。
子供の頃であれば、永遠にも感じるような長い夏休みのある楽しい季節ですが、こちらをご覧下さっている多くの方は、つかの間の盆休みを心待ちに、今は通学や通勤のため暑い日々を乗り切っているのではないでしょうか?
ところで、皆さまは夏がお好きですか? 私はとても暑さに弱いため、苦手です。しかし、「夏」という概念にまつわるキラキラとした出来事や風景、食べ物は大変魅力的で惹かれます。
たとえば、いつまでも夜がやってこないように思える長くて甘い夕方。高くて広い空に焼きつけられる夢みたいな色の夕暮れ。目に眩しい緑色の中から聞こえてくる蝉の大合唱。思う存分光を吸い込んで輝く川の水面。心躍る祭囃子と金魚すくい、屋台から漂う美味しそうな匂い……。
日中出掛けることに消極的になりがちなこの季節ですが、先日思い立って岩手県盛岡市に足を運び、以前から訪れてみたかった店や場所を巡ってきました。
思い出してはうっとりするほど素敵だった2日間。その中で出会えた純喫茶たちについてお話します。
今まであまり乗る機会のなかった“はやぶさ”新幹線は背もたれがふかふかしていて心地良く、窓の外の田に映る空を眺めていたらあっという間に盛岡駅に到着です。
外へ出ると心なしかひんやりとしていて東京より涼しく、散策を楽しめそうな予感に気持ちも盛り上がります。
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