ここが最高!孤独死のハッピーなポイント

 まず、孤独死の最大のハッピーポイントは、「慣れ親しんだ自宅で死ねる」ということではないでしょうか。
病院でたくさんのチューブに繋がれ、家族や友人に手を握られて……なんて最期も悪くはないですが、たとえ一人であっても、思い出がたくさん詰まった自宅で最期の瞬間を迎えられるというのは、考えようによっては悪くない気がします。

 それから「死」を考えるときによく出てくる命題として、「あなたは愛する人よりも先に死にたいですか? 後に死にたいですか?」というものがあります。
前者派の人にとってはやはり自分の最期として孤独死は望ましくないでしょうが、後者派の私にとっては、「孤独死=大切な人の最期を見届けることができた(後に大切な人を残さない)」ということで、こちらもやはり考えようによっては悪くない。
もちろん、自宅で一人亡くなってから何日も見つからないままでいると、後に発見する人や清掃業者に面倒をかけるので、自分の身に異変があったらなるべく早くまわりに気付いてもらえるよう、日頃のコミュニケーションや手配は怠りたくないところですが。

 孤独死は現在、貧困など社会的弱者の問題と絡むので、なかなか諸手を上げて「理想の死に方だ」とは言えない部分もあります。でも、社会の高齢化が進むにつれて、孤独死が珍しい死に方ではなくなることはほぼ確実です。
「死後に発見しやすいしくみ」さえ作れたら、一人で死ぬこと自体はそんなに怖くないと私は思うのですが、どうでしょうか。

 理想の晩年と死に方の話、ぜひ考えてみて下さい。

※2017年8月29日に「SOLO」で掲載しました

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