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「昔のほうがよかった」ではなく、毎日の生活をよりよいものに

「ほとんどの人は25歳以降に新しい音楽を探さなくなる」という。たしかに、知っている音楽だけを聴いていれば人生なんとかやっていけそうな気がするし、25歳を超えた友人たちも最近聴いている音楽は昔から活動しているミュージシャンばかりだそうだ。

でも自分の場合は、25歳以降に好きになったバンドがある。以前ロンドンまで見に行ったバンドも、今度ロンドンまで見に行くバンドも。こんなにも夢中になれるような存在に、この年齢になっても出会えてしまったことに、自分自身でも驚いている。
毎週のように知らないバンドやCDのジャケットが気になる音源を聴き、回数は減ってしまっても、ライブには足を運ぶ。誰かに認められたいとか、競っているわけでもない。自分の知識欲や好奇心を常に満たしていたいからだ。
夢中になる対象は時間の流れとともに変わっていったかもしれないけれど、何かを思う気持ちは昔から何も変わらない。いや、仕事をはじめたことも関係して、より自分を支える/頑張るための目標になっている気がする。

何か好きなものがあると生活はキラキラしていくと、私に教えてくれたのはBUMP OF CHICKENだ。自分にとめどない感情があることや、この世には私の好きなものが思った以上にたくさんあることを知ったきっかけも。
きっと、これからも好きになる対象は変化し続けるだろう。でも、BUMP OF CHICKENの音楽を聴く度に、好きだった気持ちを含めて昔のことをまるごと思い出す。

いくつになっても、どんなことがあっても、自分の中身を好きなもので満たしていたい。好きな気持ちだけで生活を覆いつくしたい。自分は何を好きなのか、どんなものに興味があるのかを常に探し続けていたい。中学生や高校生だったときと負けないくらいの気持ちを常に持っていたい。
「昔のほうがよかった」なんていう暇もないくらい、私は自分の毎日をよりよいものにしていきたい。久しぶりにBUMP OF CHICKENを聴きながら、そんなことを思っていた。

Text/あたそ

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