自分の生活にだけは責任をもって生きていきたい

 色々な理由があって、一人で暮らしてみたかった。
結婚適齢期である今、賃貸マンションの契約を締結してしまうのは、なんというか結婚も恋人とも遠ざかる行為だと思う。その代わりに、どんどんひとりで生きることが得意になって、ふとした瞬間に感じる寂しさにどんどん近づいていくのだろう。でも、どんなことをしていても「寂しい」と思うことなんてなかったから、ちょうどよいのかもしれない。

 寂しいってなんだろう。私は、寂しくなったらどうなるんだろうか。

 結婚だって、子どもを産むことだって、相手がいなければできないことで、私にはとても縁が遠い。将来的な可能性がわずかにあったとしても、今すぐではないと思っている。最近では、誰かに気に入られたいとか出会いを求めてどこかに行こうという気持ちもなくなってしまった。だから、せめて自分の生活にだけは、きちんと責任をもって生きていきたい。
家を決めることは、誰の気持ちも関係がないことで、私が納得していればいい。

 今回契約した物件は、築浅でフローリングもきれいだし、バスとトイレも別で、なかなか気に入っている。だから、掃除も全然できないし、犬とも離れて暮らすことになるので少し寂しいけれど、きっとうまくいくはずだ。
今から、勢いで決めてしまった新しい生活に、ワクワクしている。

Text/あたそ

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※2017年11月22日に「SOLO」で掲載しました