「寂しさ」を他人で紛らわしたくない。でも「甘え」られさえすれば器用に恋愛できるのか?

ひとりで愉快に生きているのに唯一できないこと

岩場で膝を抱え孤独に満ち足りている女性の画像 dima_goroziya

この記事が掲載されているSOLOという媒体のコンセプトは「おひとりさまの生活を楽しく」ということらしい。
彼氏がいようがいまいが、友達が多かろうが少なかろうが、ひとりでなんでもできた方がいいし、その方が楽しく生活ができるに決まっていると勝手に思っている。そして、私は人の感情が関わらず、自分の意志で出来ることならなんだって叶えてきたし、今後もそうしていくつもりだった。
アフリカにある「Wi-Fi」という言葉すら通じない少数民族の住む村にだってひとりで赴く。映画も水族館も美術館もひとりで行く。食べ物に関してこれと言ってこだわりはないけれど、イタリアンだろうが焼肉だろうがご飯だってひとりで食べる。
そういう面で、SOLOのコンセプトと私の考え方・生き方みたいなものは上手く合致していると思う。

しかし、ひとりで楽しく愉快に生きている中で、どうしようもなく困っていることがひとつある。
恋愛ができないことだ。私は本当に恋愛ができない。 こればっかりは、ひとりの意志ではどうしようもできないし、好意を寄せている男性に気に入られなければならないから、自分勝手・好き勝手できる訳でもない。男の人、というか他人に気に入られて特別に思ってもらうのって、想像以上に難しい。着飾ったりせず、自然体のままでいられればいいんだろうけど、現実はなかなか上手くいかなかったりする。

さらに最悪なことに、私は全く女性らしくないし、男性に気にいられるために女性らしく振る舞うことを避けて生きてきた。女性としてではなく、ひとりの人間として気に入ってくれるならよかったし、私の女性としての一面は、私が好意を寄せているたった一人の人が知っていればいいと思っていた。

「なんでも一人でできちゃう」私は恋愛対象にならないのか

男性にも様々な考えを持っている人がいて、女性らしさなど関係なく好意を持ってくれる人がいるのも知っている。でも、私が好きになる男の人は、女性らしくて、自然とピンクを選んでしまうような人で、そして一人ではどこにも行けなくてか弱い……という女性がタイプの人ばかりだった。大抵が私とは真反対で、私の個性や特徴とはかすりもしない。だから、この性格・振る舞いがどんどん男の人を遠ざけている。そりゃモテないよね!

昔、年上の男の人に「あなたは、なんでも一人でできちゃうんだね」と言われたことがある。私は、その言葉の中に「だから、自分は必要ないよね」「男の人がいなくても、大丈夫なんだよね」みたいな意味合いも含まれているように感じた。
どうして一人でなんでもできてしまう女の人を敬遠するのだろう。それに、「寂しいから」とかなんとか理由を見つけて男性に頼れる女性の方がしぶとく生き残っていたりするのにね!

ひとりでいることに慣れすぎると、どうも恋愛が遠のいてしまう気がしているし、現に私から恋愛は姿が見えないほどに遠ざかっている。近づき方ももう忘れた。

日常的に恋愛をしている人は、生活サイクルに恋愛が組み込まれているように感じる。でも、そうじゃない人にとっては、煩わしく感じてしまう人との関わりが余計に増えるだけ。だから、一人でいる時間が長ければ長いほど、恋愛は遠ざかってしまう、と思う。