女子大に進学した理由
そもそもわたしがなぜその某女子大に進学したかというと、女子高生ブームが巻き起こっていた90年代末期最中、女子高生としての青春を謳歌していたつもりであったところ、遊び友達の私立男子校に通っているイケてる系の男子から「女子高生っていうのは私立の女子校の女の子のことで、都立高校に通っているのは、ただの高校生」とせせら笑われて深く傷ついたからだ。だったら大学は合コンなりインカレサークルの飲みの場なりクラブなりデート相手の男の人なりに「女子大に通ってるんですぅ」と胸を張れるというか媚を売れるというか、とにかく「モテ」に強い学校に通おうと思った。
実際、そこそこは華やかなザ・女子大生ライフを送ることができたし、社会人になって以降も、男性に出身大学の名前をいう度「合コンしたことある」とか「デートしたことある」とか「セックスしたことがある」と、かなりの確率で返ってきてまぁ……。なので目論見は見事に成功したというか、そのコミュニティの優位性を謳歌したともいえる。
「慶応の変態」だからこそ
けれども、それでよかったのかと。〈慶應の変態〉だからイベントになるわけで〈某女子大のヤリマン〉ではまったく成立しない。とはいうものの、いつもは公開している大学名をこのエッセイでは伏せたのは、わたしみたいに不埒な理由ではなく、真面目に勉学に励もうと進学した人もいるだろうし、卒業したことを誇りに思っている人もいるだろうし、そもそも誰もがわたしみたいにチャラついたキャンパスライフを送っていたわけでもないからです。
大学と「愛校心」を持てるような付き合い方をしなかったのはすべてわたしの責任である。そんなわたしが、イベントではまったく違うコミュニティに属していた面々に切り込む機会を頂いたのは不安がある一方で、発見がありそうで楽しみでもあります。
Text/大泉りか
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