フェラチオしてもらえなかった恨み
たちが悪いといえば、その同窓会の前日のこと。友達とその彼氏と飲んでいたところ、「明日、同窓会なんだけど、フェラチオ断ったらクラスメイトたちを扇動してわたしを無視させた男も来るんだよね。まぁもう手打ちはしてるんだけど」となんの気になしに話したところ、「そいつは! 絶対にいまでもフェラチオをしてもらえなかったことを恨みに思っているはず! 男のフェラチオしてもらえなかったことへの恨みはそれくらいに深い。明日の同窓会では隙を見てフェラチオさせる流れに持って行くはずだから、十分に気を付けたほうがいい」とアドバイスをいただき、「いやいやそこまではたちも悪くない」でしょ、と思いながら翌日を迎えたわけですが、向こうも黒歴史と思っているのかすっかりなかったことのようになっていた。わたしはしっかり覚えてますけどね!
同窓会といえば、不倫の温床とされているし、たしかに30代の頃は元カップルのシクシク話に加えてどこか合コンのようなムードもないではなかったけれど、40代後半のいまは全くゼロ。年代によって同窓会の雰囲気って変わるというかすっかり皆、老けたというか。でもでも、せっかくの同窓会なんだから、みんな色気出して通俗なわたしを楽しませてほしい。
Text/大泉りか
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