ストッキング問題で否定された気持ちに
かつてヒールのついた靴に対する反対運動が起きた際も取り沙汰されたけれども、「女性だから」という理由で鬱陶しい思いをしなくてはならないのはタルいし、「好きで穿いてまーす!」みたいなポジションから「ストッキングが嫌なら靴下を穿けばいいじゃない」とは決していえない。マナーとして穿いているものであるのに男性からエロ目線を送られるのも居心地が悪いと思う。
一方でストッキング問題で絡んでいる男性たちも、実際はストッキングを否定されることで己のフェティシズムを否定された気分になっている部分もあるんじゃないかと思うこともある。性欲の形を否定されるのは人格というか存在そのものを否定された気分になるのも確かなことで、なので何がいいたいかっていうとわたしはわたしの欲望のためにストッキングを穿き続けるということです。
Text/大泉りか
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