S女性たちがマゾ男性の価値を吟味する「マゾオークション」がすごい

SMが好きです。ってなにをいきなりいってるんだと思いますが、SMが好きなのです。しかしSMプレイをするのが好きというわけではない。若い頃にはSMショーのM女をやっていた関係でマゾだと勘違いされがちだけど、そういうわけではない。もちろん昔取った杵柄でやれといわれたらできるし、野球観戦に行くとか高尾山に登るとかパンでも焼くくらいの熱量で「たまにはしばかれて、びえんびえん泣いてデトックスしたい」と思うこともないではないけれども、生きていく上で絶対に必要不可欠なものではなく、それなのになぜSM界隈をうろちょろしているかというと、SMにまつわるカルチャーが好きなのです。

盛りだくさんのSMパーティー

というわけで先週末は世界最大級のSMマッチングサイト「Luna」の2周年パーティーに遊びにいってまいりました。縄や鞭、フェティッシュなアクセサリーなどが販売されているブースあり、緊縛やレザー衣装試着、『ぐりぐら』という通称を持つくすぐりなどの体験コーナーあり、SMショーありとぎっしりで、なにをどう楽しむかは自分次第、目移りしちゃう~! と思いながら会場をふらふらとしていたところ、エルメスみたいな超高級感溢れるBDSMグッズを制作しているSaMidareさんという知人のブースを発見。3センチ角ほどの三角形の棒を8本並べた『ひのきソロバン』の上に正座するという体験が300円でできるという。「意外といけるんですよ。一分くらいは余裕じゃないかな」というので、とりあえず試しに座ってみることにしました。結果、20秒も持たずにギブアップ。いやー、痛みには強いはずなんだけど、すっかり根性がへたったなとちょっとへこみながら脛をみたらそっちもくっきりへこんだ跡がついていた。

ブースを見てまわったり、SMショーを観たりと、そんなこんなしているうちにステージでは『マゾオークションmini』というコーナーがスタート。実はこのコーナーをめっちゃ楽しみに来たんです。いったいどういうものかというと、事前にエントリーしたマゾが壇上に陳列され、それをオークション参加者の3名のS女性たちがマゾとしての価値を吟味の後、落札するというもの。女性参加者たちにはあらかじめ30万マゾ分の架空貨幣が与えられ、マゾの落札価格は最低15万マゾ。ということは最大2名まで落札できるというシステム……だったのですが、初っ端から「マゾごとき、15万は高い」とS女性からクレームが入って最低価格が5万マゾに変更に。S女性たち、手厳しい!