不安の正体は「わからない」こと

1つ「おお! なるほど……!」と思ったのは、身寄りのない人が入院することになった場合、保証人を求められるという問題について。私は「身寄りのない人」になる可能性が普通にあるので困ったな〜と思ったが、これについては厚生労働省が「保証人がいないことを理由に入院させないのはダメです」という通知を出しているらしいので、それで突っぱねるか、もしくは身元保証人になってくれる会社を探すとよいらしい。「身寄りのない老人」は今後確実に増えるので、保証人ビジネスをやる会社はおそらく放っておいても増えると思う。

著者の雨宮さんは、この本を「フリーランス・単身の自分のこの先が不安すぎるから、その不安要素を潰すために書いた」と言う。そしてあとがきで、「(本書を書いたことによって)以前のような不安は霧散していた」とも。確かに本書を読むと、「ヤバいことが起きたとしても、まあ、なんとかなるんじゃないかな〜?」という気持ちになれる。いろいろな考え方があるだろうけど、少なくとも私は、不安な気持ちから婚活するよりも、一人でのんびり好きなことをして少数の友達を作ったほうがストレスなく、かえってリスクヘッジになるんじゃないかという気がする。

もともとの性格が楽観的だということもあるだろうが、今、私は自分の将来にあまり不安はない。不安の正体は「わからない」ことだったりするので、なんとなくモヤ〜っとした不安を抱えている人がいたら、ぜひ本書を読んでみることをおすすめする。

Text/チェコ好き(和田真里奈)