もしかして医者もタメですか?

さらに最近、新たに「いつまでも自分が年下ではいられない場所」の存在に気付いた。病院だ。
東京の新しめな病院に勤めている先生の、そこはかとないタメ感よ。
Google検索によると医学部に入学して医者になるまでは最短でも8年。つまり早い人は26歳で医者になる。
若い医者は大学病院での経験を経て町の病院に勤めたり開業したりするイメージがなぜかあるので、そう考えると私が時々遭遇する医者がタメ感あるのも不思議ではない。
医者こそはどうか年上であってくれと思いつつも、若い方が逆に最先端の知識と技術をフルに備えていそうなので安心感は覚える。
それに、今のところ大体の遭遇する医者は年上なので、まだ大丈夫。

やっぱり永遠に年下でありたい場所なのは美容院だ。
美容師にはいつまでも綺麗なお姉さんとかっこいいお兄さんであってほしい。
幸いトップスタイリストやディレクターレベルになると年下はあまりいないので、カット料金がプラス1000〜3000円かぁとは思いつつ、でも年下でいられるなら安いもんか……なんてことを思ったり思わなかったり。

年上ぶることに慣れない

やっぱり加齢っていうのは良いことばかりではない。自由は得られるが、その代わり魔法はどんどん切れていく。夢を見させてくれないのだ。
先輩後輩の世界とも無縁なまま大人になってしまったこともあって、どうも年上ぶるということが慣れない。20代半ばくらいまでバイトを転々としていたけれど、どこでも私は一番若かった。
さすがに三十路にも入ると年下を可愛がったほうがいいシチュエーションにも出くわす。年下の友達ができるなんて、今まで考えたこともなかった。

どうにかして、まだ夢を見続けるために足掻いている。とりあえず収入を増やしてカット代に7000円払えるようになりたい。今の私の願いである。

Text/oyumi