混浴で男性がジロジロ見てくる…どっちが先に出るかの我慢比べ

松も明けてしまいましたが、一応、本年一発目のエッセイなので新年あけましておめでとうございます。この連載もなんと9年目! その間に結婚したり子どもが生まれたりヤリマン選手権で優勝したりとさまざまな状況の変化がありましたが、その時々に感じたことや見たものなどを記していきたいと思います。

さて、昨年末にあったイレギュラーなことといえば、両親と小1の息子とともに群馬の四万温泉へ一泊旅行したことでしょうか。最後に両親と温泉旅行に行ったのはいったいいつだったか。社会人になってからは一度もないのは確実ですが、大学高校時代にも記憶がない。もしかして小学生の頃以来かもしれない。四十年近く前!

「母親と風呂に浸かるのかー、なんかしみじみしそうだな」と思ったところで「いや、一緒は無理」と思い直したのは昨年からVIO脱毛に通い始めたからです。母親に無毛のアソコを見られるのはちょっと……小学生で毛がないのはいいけど、40も半ばを過ぎた女のアソコに毛がないのは、老母には違和感しかないに違いない。それに臍ピはいいとしてタトゥーも入っている。背中のタトゥーはバレているけれども、新しく入れた右脚はご存知ない。今さらグダグダいわれるのも嫌なので、時間帯を分けるとかして切り抜けようと決意。当日に挑んだところ、母親もわたしと裸の付き合いをするのは微妙だと思ったようで、わたしが屋上の露天風呂に行くというと、母は一階にある内風呂に入るという。気まずい思いはしないで済んでよかったと胸を撫でおろした次第です。

宿に混浴もあるらしいが…

泊ったのは、『千と千尋の神隠し』の舞台(いくつあんだよ!)ともいわれている某旅館。元は湯治宿だったそうで、泉質はとてもよく、露天は外気の寒さもあって延々と浸かっていられる。夕食の後、内風呂にも入ったけれど、タイル張の床に5つの石造りの浴槽が並ぶ特徴的な作りのローマ風呂で気分があがる。孫との旅行で親孝行のつもりでいったのですが、わたしも十分に満喫させていただきました。

両親も息子も寝た後、飲み足りなかったわたしは酒を持って足湯に。そこでスマホでなんとなく今夜の宿のことを調べていたところ、混浴があるという記事を発見。「それは入るしかない!」と半分使命感でもって混浴に突撃しようと思ったけれど、探せど探せどみつからない。どういうこと。千と千尋の神隠しなの!? と思ったら昨年の頭に閉鎖されていたのでした。残念。