女性用風俗のセラピに会えるバーに潜入!わたしが犯した失敗

昨年はホス狂い取材に明け暮れていたこともあり、幾度か潜入するかたちでホストクラブに足を運んだものの、いつもあまり楽しむことができなかったのは、“潜入”ということで、自分の身元を明かすことができなかったのも理由のひとつだったと思います。

ホストたちに、ホス狂いの女の子についてどう考えているのかや、ホス狂いとのエピソードなどを身構えさせることなく聞き出せたのは、ルポを書く上で役立ったけれど、自分のことをあまり話せないことが、なんとなくのバリアになり、「ホストクラブの楽しさを体験する」という目的は、いまいち果たせなかった。

女風のセラピに会えるバーに潜入

今年は、女風の取材に明け暮れているわけですが、その一環で先日、女性用風俗のセラピストに会えるというバーにこっそりとお邪魔してきました。セラピストたちに実際に会って話をするのが目的でしたが、許可を取っての取材ではなく、またも潜入スタイル。「46歳ワーキングマザー、興味はあるけど女風は未経験」という、嘘ではないけど職業はぼかしたプロフでもって挑むことしたのはいいけれど、まさかの、最初に席に着いてくれたのが、よりによってバリバリのSM系のキャストであった。

「SMとかって好きですか」と問われ「あぁ……興味はあります。したことはないけど」とついうっかりと嘘をついてしまったのがまず悪手。SMをまったく知らないというテイで彼と話すハメに。実はわたしは学生時代にSMショーのモデルをやっていたし、その流れでSMクラブでバイトしていたこともある。女王様の経営するバーで毎晩のように飲んだくれていたし、長年のエロ仕事をやってきた結果、SM業界に知り合いは少なくない。なんならSMの老舗雑誌、今はなきSMスナイパーの忘年会にも出たことがあるし、定期的に開かれている若手SM関係者の集いに、たまに顔を出しているし、なんならSMマッチングサイトにも登録して先日はそのサイトのリアルイベントに取材にも行ってきた。とにもかくにも、わりとSM業界とは長い付き合いなのです。