「この人ならわかってくれるだろう」という予測
人は、想像上の人物をある程度作り上げたうえで、他人と関わる。見た目や話し方、仕草などから大方の検討をつけたのち、「この人なら、わかってくれるだろう」「こういうことに興味があるのだから、自分に近い考え方を持っているだろう」という予測を立てながら、興味を持ち、共感する。
興味を持ってもらったり、まったく理解できない話にウンウン頷いているときの私って、結局その人の作り出している私とはまた別の人格で、都合のいいように見られているだけなんじゃないかと思う。「共感」って、結局自分の似ているところがあるから生まれる感情で、違う部分が多くなれば、それはまた何か別の感覚へと変化していくはずだからだ。
Text/あたそ
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