浮気についてのご意見、ありがとうございます。
ですよねー、うんうん。
なにを浮気とするか?については、
人によって境界線が違いますよね。
そして、それぞれの言い分はよく理解できます。
このシリーズが終わったあと、
どのように思うのか、改めて聞いたみたいものです。
では、さっそく続き行きます~。
—
「男の浮気」について、
新たな視点で考えるきっかけになったのは、
2008年、初めてインドに行ったとき、
近くに住んでいた日本人男性から借りた一冊の本でした。
その本は、あるインドの聖者と、
聖者の話を聞きに来た人たちとの対話が収録されているものです。
対話がそのまま収録されていること、
10数年前まで生きていた聖者なので、
たとえ話にベンツが出てきたりすることもあり、
そういう本のわりには、読みやすくて面白かったです。
その本の中で、とても不思議に思えることが書いてありました。
それは
「心に印象を残したときだけ、欲望は問題になる」
です。
はい、マニア向け記事なので、
こっから浮気とは関係ない話になってきます。
「心に印象を残したときだけ、欲望は問題になる」
ってどういうことでしょう?
これをわかりやすく説明するために、
対話の中で、聖者は以下の物語を紹介していますので
以下にあらすじを書きます。
◆
ある森を、師と弟子が旅していました。
歩いていると、川があり、大雨のせいで水位がかなり上がっていました。
そのまま歩いて渡ろうとすると、水面からは首しか出ないくらいの高さです。
川のわきには、結婚式で踊りを踊るための娼婦が立っていました。
踊りの衣装を着ていたので、水の中を歩いて行かれず、
立ち往生していたのでした。
師は娼婦をサッと肩にかつぐと、スイスイ歩いて川を渡り、
向こう岸で娼婦を下ろしました。
娼婦はすぐに結婚式へと向かいました。
弟子も川を渡り、二人はまた旅を続けました。
二人はずっと黙っていましたが、
10キロほど歩いたところで弟子が口を開きました。
「あなたは私に女性に触れてはいけないとおっしゃいました。
なのにさっきは娼婦をかついでいましたね。
どういうことですか」
と。
師は言いました。
「彼女は困っていた。
あのままでは彼女の仕事ができず、私の助けを必要としていた。
私は彼女を助け、向こう岸で下ろした瞬間にそのことを忘れていた。
なのに、お前は10キロもの間、彼女をかついでいたのだ。
私は何キロも前で彼女を下ろしてきたというのに」
◆
・・・という話です。
この話の娼婦とは「欲望」のたとえだそうです。
この話では、
「ある人は欲望を持ったが、
それはすぐに消え、印象を残さなかったので問題がない、
そして別の人は、欲望の対象の印象を、
いつまでもいつまでも引きずり続けたので問題である」
ということをおそらく言っているのです。
つまり、欲望を持つことが悪いわけではなくて、
その印象をずーっと心に持っていることが問題なんだ、
ということのようです。
これって一体、どういうことなのでしょう?
なんだか不思議で、かつとても気になる話だったので、
年単位でずーっと考えていました。
・・・次回に続きます。
という感じですが、マニア向けの記事、どうですか?
やっぱり、むずかしい?
ん?こういうのを待ってました、ですって?
それでこそマニア。(笑)
ちなみに今後、
「私たちもこの聖者の言うようにならなければいけない」
という方向には決して行かないので、ご安心くださいませ。
あ、読んだ本というのはこちらです。
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