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  • 2012.03.21

時代を超えて人を魅了する美の秘密とは?『レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想』

ダ・ヴィンチ展1

 ルネサンス期の絵画や彫刻というと、背筋を正して鑑賞しなくてはいけないような、ややお堅い印象がつきまといます。
そんなとっつきにくいイメージを一新したのが、2006年に公開された映画『ダ・ヴィンチ・コード』。レオナルド・ダ・ヴィンチが残した《モナ・リザ》や《最後の晩餐》、《岩窟の聖母》などの作品群に隠された暗号を読み解いていくスリリングな展開が人気を博し、フィクションでありながら“ダ・ヴィンチ作品の謎解き”はちょっとしたブームにもなりました。

 彼は、その当時最先端だった数学や科学にも精通しており、ヘリコプターのような飛行装置や、歯車で動く機械式計算機を構想していたとも言われる人物。
また、その作品には人間がもっとも美しいと感じるバランスである「黄金比」がしばしば取り入れられていると噂されるなど、何かとミステリアスな人であることは間違いないようです。

 そんなダ・ヴィンチですが、現存する絵画は世界にわずか十数点しか残っていないのをご存知ですか?
その貴重な作品をじかに鑑賞できる絶好の機会が、3月31日から6月10日までBunkamuraザ・ミュージアムで開催される『レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想』展です。

 本展では、《モナ・リザ》と同時期に描かれたとされる《ほつれ髪の女》や、若き日の習作2点を公開。
また、パリのルーヴル美術館とロンドン・ナショナルギャラリーにそれぞれ所蔵されている《岩窟の聖母》とは別の、もうひとつの《岩窟の聖母》や、ダ・ヴィンチの未完成作品という説もある、謎多き《アイルワースのモナ・リザ》が、いずれも日本初公開されます。
会場には、ダ・ヴィンチが残した膨大な手稿の中から、絵画にまつわる言葉《絵画論》を展示。
彼が目指していた“美の理想”とはなんだったのかを考える展覧会となっています。

 美術史上の最高傑作とうたわれながら、制作年代、依頼主、モデルなどがいまだ謎に包まれている《モナ・リザ》をはじめ、時代を超えて愛される芸術には、私たちがあれこれ物語を想像できる余地が残されています。
そんな想像力を働かせながら、絵画についてカレと自由に話を弾ませてみるのもきっと楽しいはず。
理想の美について思いをめぐらせつつ、ついでにあなたの美しさも評価してくれるかもしれませんよ……なんてね。




名称:レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想
日時:2012年3月31日(土)~6月10日(日) ※4月23日(月)のみ休館
   10:00-19:00 金・土曜10:00~21:00 ※入館は閉館の30分前まで
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)
料金:一般1,500(1,300)円 大学・高校生1,000(800)円 中学・小学生700(500)円 ※( )内は前売および20名以上の団体料金
電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:http://davinci2012.jp

Text/Fukusuke Fukuda

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