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  • 2012.06.03

スイスを代表する画家の本格的な回顧展『スイスの絵本画家 クライドルフの世界』

 美しい挿絵のある絵本は、いくつになっても私たちをときめかせてくれるもの。
とくに水彩画の透明感と温かみがにじむタッチに触れると、心洗われるような気がしませんか?
 そんな水彩画の手法を使い、花や生き物たちにあふれたメルヘンチックな世界を数多く描いてきたのが、スイスの絵本画家エルンスト・クライドルフです。
日本でこそ、その名前にあまりなじみはありませんが、本国スイスではいまも子供たちに愛され読み継がれる国民的な作家。
19~20世紀初頭にかけてのヨーロッパにおける絵本の黎明期を語るうえでも欠かせない、評価の高いアーティストの一人なんです。

クライドルフ展 画像
『花を棲みかに』より 《まま母さん》
水彩、墨・紙 1926年以前 ベルン美術館
ⓒProLitteris,Zϋrich

 そのクライドルフの日本で初めての本格的な回顧展が、6月19日(火)~7月29日(日)まで、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されます。
彼の作風は、、子供のようなピュアなまなざしと自由なイマジネーションからつむぎだされる不思議な世界観が特徴。
自然の風景をとても写実的に描きながら、どの作品にも意志を持った花や植物、昆虫、そして妖精や小人たちがいきいきと描かれ、メルヘンチックな世界を構築しています。
これは、彼が体調を崩して南バイエルンで療養生活をおくっていた頃、アルプスの大自然に触れるうちに独特の感性や自然観を身に付けていったことに基づいています。

クライドルフ展
『花のメルヘン』より 《輪舞》
墨、水彩・紙 1898年 ヴィンタートゥール美術館
Kunstmuseum Winterthur ,Deponiert von der Schweizerischen Eidgenossenschaft, Bundesamt für Kultur , Bern 1904
ⓒProLitteris,Zϋrich

 本展では、処女作『花のメルヘン』から『くさはらのこびと』『ふゆのはなし』といった代表作の絵本原画を中心に、約220点の作品を展示して彼の魅力に迫ります。
 また、会場ではこれまでなかなか手に入らなかったクライドルフの日本語版の絵本が発刊&復刊されているほか、彼の作品に登場するかわいいキャラクターがペーパーバッグやデミタスカップ、ポストカードなどさまざまなグッズになって発売されています。
 ふだんはあまり見せない、アナタの“乙女”な部分を見せて、彼をキュンッとさせられるかもしれませんよ!

名称:スイスの絵本画家 クライドルフの世界
会期:2012年6月19日(火)~7月29日(日) 開催期間中無休
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)
開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)
     金土は21:00まで(入館は20:30まで)
チケット:当日 一般1,300円 大学・高校生1,000円 中学・小学生700円
     前売 一般1,100円 大学・高校生800円 中学・小学生500円
     ※前売券の販売は6月18日(月)まで
     ※Bunkamuraチケットセンター、ローソンチケット、チケットぴあ、セブン-イレブン、ファミリーマート、イープラス、JTB、ちけっとぽーと等、主要プレイガイドにて販売
問合せ:03-3477-9413(Bunkamuraザ・ミュージアム)
URL:http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_kreidolf/

Text/Fukusuke Fukuda

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