「三低でいい!」それでも高望みな女性の婚活条件/平成の結婚論

「三高」って覚えてますか?

 三高って、今すぐすべての条件を言えますか?
正解は「高学歴」「高収入」「高身長」。アラサー世代はバブル未経験者も多いですし「昔はこんな男性が結婚の条件とされていたんだ」と伝え聞くだけのことも多いはず。

 ここで胸に刻んでほしいのは三高が結婚の「理想」ではなく、最低条件だったことです。あなおそろしや、バブル世代。そりゃクレヨンし●ちゃんのひろしが、冴えない男扱いを受けるのも納得です。でも実は彼、商社勤務、35歳で埼玉に一軒家を持つ係長。今なら立派な三高です。

新価値観「三低」は妥協じゃない

トイアンナ 結婚 メリット デメリット 参考  三低 Kevin Dooley

 三高は簡単に言えば「誰もが認めるハイスペ男子」を切り取った像でした。その一方でハイスペでも育児に一切関わろうとしなかったり、高収入の会社からリストラの憂き目に遭い一家離散したりと「三高ってリスクあるよね」という見方がバブル崩壊で生まれました。

 そこから登場した新しい結婚の条件が低姿勢・低依存・低リスクの「三低」です。

「三低」とは、「ハイスペでなくてもいいから、妻を尊敬してほしい」「妻が外泊したからって、カップ麺しか食べない夫にならないでほしい」「高収入でなくとも、安定した職についていてほしい」といった、男性の内面や安定性に目を向ける結婚の条件です。

 世の女性が「三高」を捨て、「三低」を求めて婚活を始めていましたが、ここで暗澹たる現実が立ちふさがります。

 2016年現在、女性が男性へ求める結婚の条件が、「三低」ではなく、より難易度の高い「三高+三低」になってしまっているのです。