自分が相手と相性がいいことを証明しつつ 相手を値踏みしてみよう
相手をおだてることで、自分に引き寄せるコミュニケーションなんてただの媚びです。
会っている時間は「自分が相手に相応しいことを証明」しながら、「相手が自分に相応しいかを値踏みする」くらいの気持ちでいた方が良い。
会話のすべてはそこに帰結すべきだ。そのうえでお互いに認め合えたときに、はじめて<一緒にいたい>が成立する。
さて、「話し上手」。これはけっこう難しい方向性だと思う。
男でも話芸がない人は多いし、女がドッカンドッカンウケを取ってもそれはまた微妙なところがある。
だからひとつアドバイスしたいのは<価値観をぶつける>ということ。
あなたの仕事の話でも、ハマっている趣味の話でも良いんだけど、それ自体ではなくあなたが大事にしている価値観を伝えてみてほしい。
何かに向き合ってるときのスタンス、何を大事にしているかがその人の魅力そのものだと言える。
これを充分な言葉でなくても、相手に伝えてみようとするべきだ。そこに惹かれてこそ、人間関係は始まる。
今までの恋愛において「なんで好きになったの?」には曖昧にしか答えられなくても、「なんで好きだったか?」を答えるときには、必ずその人の価値観に惹かれていたことが実感できるはずだ。
逆に言えば、自分のそれをきちんと意識することで、初めて恋愛の武器を獲得できるんだと俺は思う。
Text/ファーレンハイト
初出:2014.05.22