モテる男女に相談して見えてきた恋愛の仕方…
自分を叩き売りするのだけはやめておけ!

―そういうことに気づいたのが大体30歳前半、30歳ぐらいだったんですね。難しい時期ですね。
ここから現在にかけて、恋愛観は変化したんですか?

雨宮:自分の恋愛観がいろいろ間違ってたと気づいて、次に好きな人ができたら、真剣に恋愛をしたいっていう建設的な気持ちが自分の中に出てきたんです。

 意を決して、周りのすごいモテてる男の人と女の人に、それぞれ思い切って相談したんですよ。
「私どうしたらいいと思う?」って(笑)。
それまでは、そういう猛者たちが使っているテクニックを自分も使えるなんて思ったこともなかったし、テクニックとかそういうのが入り込む余地のない恋愛が純粋なんだと思っていたんですよね。
でも、何の配慮もなく、状況も読まずに「好きです!」だけで迫るのって、それこそ「自分の気持ちを押し付けるだけ」じゃないですか。

 今まで、「相手が自分を好きになる」って、運しかないと思ってたので、こっちを向かせるテクニックとか考えたことがなかったんですよ。
「好きな人をこっちに向かせる」という勝負は最初から投げていたし、告白をするかしないかくらいの選択肢しか、自分の中にはなくて。
「デートの段階から徐々に興味を持たせて、気を引いていくのが普通でしょ?」と言われて、ガーンって頭を殴られたようなショックを受けました。
それが去年ぐらいの話なので、私、目が覚めたのがすごく遅いんですよね(笑)。

―じゃあ、本当に去年開眼したんですね。

雨宮:はい、もう、すごい初心者ですよ(笑)。その時に「選手としてのポテンシャルは低くないんだからがんばれ」って言われて。
でも、そう考えると、ほとんどの人は選手としてダメじゃないんですよね。
 それに初めて気がついて、楽になりました。

 自分が何も持っていないからダメなんじゃなくて、持っていないと思って勝負を投げてるからダメだったんだって。
ちゃんと、自分がどういうタイプの選手なのか、長所や短所を考えて、真剣に勝負しないといけないんだなって思いました。

―雨宮さん自身はどんなタイプの選手なんですか?

雨宮:とりあえずギャルじゃないですよね(笑)。
その前になろうと頑張ってた性的に奔放なキャラも明らかに向いてなかった(笑)。

 どういうタイプなのかはわからないですけど、自分に価値がないと思い込んで、自分を叩き売りするような恋愛をするのは良くないなって思いましたね。
タダのものを無理矢理押し付けられても、そんなもの大事にするわけないじゃないですか。
で、大事にされないとさらに「自分には価値がない」って思う悪循環が続くわけだから。