4.ファムファタル型

「男を翻弄するいい女」になりたすぎてビッチ化するタイプです。
プロ聖母と「いい女になりたい」という願いは同じですが、プロ聖母型が「男が考える(都合の)いい女」であるのに対して、ファムファタル型は「男を翻弄するいい女」になろうとします。
ファムファタル型になるのは、片思いなど報われない恋愛をしている女子、自分に自信が持てずに恋愛で素直になることが怖い女子が多いです。

 彼女たちが目指す目標はクレオパトラ、サロメ、妲己のような「王や権力者といった男ですら翻弄して虜にする女」。
プロ聖母とは真っ向反対の「男にとって不都合極まりない女」になろうとします。小悪魔テクを駆使して「わがままだけど憎めないキャラ」を演出するレベルはかわいいのですが、それに引っかかる男が増えるに従い、高確率でビッチ化します。

 ファムファタル型女子がビッチ化するのにはいくつか理由があります。
本気で落としたい本命彼までの練習にするタイプ、「1人の男に留まれない私は悪女…」と自分に酔うタイプ、本命彼が好きすぎて「いい女は1人の男に執着しないの…!重いって思われたくない…!」と恋心を負荷分散処理するタイプの3つがメジャーどころ。

 自発的かつポジティブにセフレをキープできているなら問題ないのですが、それを続けるのは至難の技です。
だいたいは刺激に慣れてきて歯止めがきかなくなり、乱行がエスカレート。1週間のうち5人の男と会うなどという、過密スケジュールを組む人も出てきます。

 さらに体を重ねて情が湧いてきた、本命彼への罪悪感、合わないことを無理してやっているなどのストレスにより、心を病んでいく人も多数います。
過労とストレスに苦しみつつ、ここでやめると「いい女レジェンド」が終わってしまうことを恐れて、なかなか降りられない場合も多い。

 過労により倒れて動けなくなる、乱行が本命彼にばれて「そんな子とは付き合えない」と言われて玉砕し、「いい女でも振られるの…?」と茫然自失して黒歴史☆

結論。思い込みとストレスが恋愛黒歴史を作る

 4つのタイプの共通点は、下記の4つです。

・自分に酔う(悲恋ロマンティカ、ファムファタル)
・無理して演技する(プロ聖母、ファムファタル)
・つらさを無視するために妄想鎮痛剤ジャンキーになる(ネトスト、悲恋ロマンティカ、プロ聖母)
・不安に自主ダイブ(全部のタイプ)

 方向性は違えど、基本的には「無理をしてつらくなる→つらいけど引けないので鎮痛剤を打って痛みを麻痺させる→耐えられなくなって破綻」というパターンがあるのがお分かりでしょうか。

 恋愛黒歴史の主原因は「好きになってほしい」という恋心が叶えられない不安とストレスです。
痛覚が正常であれば人はストレスと不安から逃れる行動をするものですが、恋愛黒歴史にはまるタイプは「こうあるべき」という思い込みが強く、ストレスから逃れようとしてむしろストレスに全力で突っ込みます。
当然つらさとストレスは爆上がりしますが、思い込みが強いために撤退判断ができず、「激痛があるなら鎮痛剤を飲めばいいじゃない☆」と妄想でカバーしてしまうため、破綻するまで突き進んでしまっています。

 破綻すると大ダメージを食らうので、できる限り破綻する前に撤退することをオススメします。

 つらい、痛いと思ったら逃げること。
頑張るなら逃げるタイミングを決めておくこと。
自分を偽って変な方向に演技しないこと。
自分を知り、自分を痛めつけない恋愛をしましょうね☆解散!

Text/ぱぷりこ