アラサーマネー入門:住む場所によって年間100万円も得をする!?

 今回は、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんに、20代後半から30代女性のお金に関するお話を伺いました。
元々は浪費家なOLだったという花輪さんだからこそわかる、貯金のコツや結婚後のお金について、第4回にわたってご紹介します。

知らなきゃ損!自治体による助成金の差を調べよう

花輪陽子 お金 貯金 AM インタビュー

―結婚後、マイホームなのか、賃貸なのかという話が出てくると思うんですけど、この時代だったらどちらがいいのでしょうか?

花輪:それぞれ、メリットデメリットが細かくあって、人によって向き不向きもあるので、結論的にはどちらでもいいと思うんです。
ただ、結婚してすぐにマイホームを買うと失敗しやすいので、賃貸に住んで貯めて、子どもの数が分かってからがいいと思いますね。
結婚してすぐ子どもが生まれない場合もありますし、子どもに関しては計画があまりできないので、定まってきてからでいいですね。例えば、子どもが小学校に入ってからマイホームを買うことにすれば、算段がつけやすいです。

 あとは、どこの自治体に住むかによってもらえる助成はけっこう違うので、住む場所を考えるのも重要ですね。
子どもの子育てに助成が出る自治体もあるんですよ。
例えば、江戸川区は私立幼稚園の補助金が多いんです。所得制限なしで、入園料は8万円補助、月額では2万6千円補助が出るんですね。
保育園の費用って3万円程で、プラス送迎とや給食費などがかかるんですけど、それでも補助があれば1万円くらいに収まるので。

 あと、江戸川区は子どもが0歳のときに1年間月1万3千円補助があります。
また、江戸川を挟んですぐ隣の千葉県市川市だと、世帯の所得に関係なく市から出る私立幼稚園の補助は年で3万5千円しか出ないので、自治体選びによっては年間100万円くらい差がでます。

 あとは千代田区もおすすめです。国の制度だと、児童手当が3歳まで1万5千円、3歳以上中学3年までだったら1万円出るんですが、千代田区は高校生にも3年間月5000円出る制度があるんです。
子どもの医療費も高3まで助成されます。

・江戸川区

乳児養育手当(ゼロ歳児)
・千代田区
児童手当の手当月額
こども医療費助成

 国の制度でも、低所得向けに私立幼稚園の助成は別にあるんですが、江戸川区がやっているのはさっきも言ったように所得制限なしの区からの助成なので、国の制度とは別の区独自の制度は事前に知っておいたほうがいいです。

子育てだけでなく、新婚家庭への助成金も!

花輪:さらに、新婚さん向けに家賃を助成しているところも多いです。
例えば、板橋区や大阪市ですね。もちろん年収用件はあるんですけど。
住宅に関しても、場所によっては住宅を建てるときに建築費の100万円ほど助成してくれたり、住宅ローンの利息の補給といって利息分を負担してくれたりする行政もあるので、それもお住まいの自治体のホームページや広報誌などで調べたほうがいいですね。

―会社までのアクセスばかりで、どこの区がいいかとか考えたことがなかったです。

花輪:重要な点として、そういう制度は申請しないと助成がもらえないんです。
知らなければ損なので、生活ガイド.comのようなまとめサイトなどで助成がないかはぜひ確認してみてくださいね。