“意見言う=モテない”は中身のないババアへの近道(3)/コラムニスト・Lilyインタビュー

女性独特の恋愛観を描いた恋愛エッセイ『おとこの左手、薬指』、長編小説『me&she』など、実体験に基づいたリアルで切実な女心を描く作家のLiLyさんに、「本命女」への道を伺いました。

【第1回から読む】
「結婚=本命女」とは限らない!

結婚=生活を営むプロジェクト

LiLyインタビュー

―お互い「本命」同士になるために、相手に求めるものとはなんでしょうか?

LiLyさん(以下、敬称略):やっぱり、「基本的な価値観が合う」というベースはどんな関係を築くにあたってもすごく大事だと思います。何故なら、結婚=生活だから。
別々の家族で育ったふたりが、一緒にひとつの家族を築いていく。それって、すごく大変なプロジェクト! 私自身も今まさにその真っ最中で、夫とふたりで3歳と1歳の子供たちを育てていますが、その中でぶつかって言い合いになるというのは日常的によくあります。
その時は当然お互いに嫌な気持ちになるし、言い過ぎて傷つけ合ったりもするし、私自身まだまだ修行中の身なので偉そうなことは何も言えないのですが、“話し合う”っていう本当に基本的なことが何よりも大事なんだなぁと実感しています。

また、価値観と一言でいっても、結婚観や仕事観に人生観、あらゆる尺度がありますよね。
だからたとえばだけど、今回のテーマである「本命と都合のいい女の境界線ってどこにあると思う?」なんて話題をデート中に彼に振ってみては? カフェで、直接自分たちには関係ないような話題について何時間も話し合えるって、なかなかの相性だと思うんです。それに、会話がまったく続かない相手と、50年間一緒に暮らせるかって話です。

―実は、周囲ではそういう話をもちかけることすら難しい女性も見受けられるのですが、そういうタイプの人はどうしたらいいでしょうか…?

LiLy:まぁ、私のように、そういう謎の話題を突然振ってくる女がとても苦手だ、という男性も実際に多いのでそれはそれでいいと思います。(苦笑)。